個人事業主が法人成りするタイミングや分岐点とは?実体験まとめ!
どうも、Webマーケティング専門家/内向型人間研究家のユウキです( ´ ▽ ` )ノ
ブログをお読みいただき、どうもありがとうございます!

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- 個人事業主だけどそろそろ法人成りをしようか考えている…。
- 個人事業主が法人成りをするタイミングや分岐点を知りたい!
- 個人事業主が法人成りをするのに適した売り上げはどのぐらいだろう?
こんな悩みを持っている場合は、記事をご覧ください!
個人事業主が法人成りをするタイミングや分岐点、個人事業主と法人の違い、法人成りのメリット・デメリットなどをまとめました^^
僕は2014年に個人事業主のWebマーケターとして起業して、5年目の2018年に法人成りをしました。
僕の実体験に基づいた考え方をまとめているので、参考にして頂けると幸いです!
Warning
僕は経営者ですが、お金や税金のプロではありません。
勉強はしていますし、ある程度の理解はありますが、専門家ほどの知識はないです。
この記事に書いていることは、僕の考えや実体験に基づくことなので、一つの参考意見としてお聞きください!
個人事業主の法人成りとは?
ユウキさん質問です!
法人成りって何ですか?
個人事業主から法人へと、形態が変わることだよ!
個人事業主から法人へと、形態が変わることを法人成りと言います。
僕が法人成りを意識し始めたのは、2017年の中旬頃です。
毎年売り上げが増えてきており、2017〜2018年はかなりの利益が出そうでした。
税金が凄いことになりそうだから、そろそろ法人成りを検討しないと…。
そんな訳でお世話になっている経営者の先輩に相談をして、税理士さんを紹介してもらいました。
- 毎月の売り上げはどの程度あるのか?
- 年間の利益はどれぐらいまで伸びそうか?
- 今後どんなビジネスプランを考えているのか?
税理士さんと色々話し合い、どのタイミングで法人成りすべきかを考えた結果、2018年の4月に株式会社を設立しました。
個人事業主が法人成りする理由とは?
どうして法人成りを考えるのでしょうか?
法人は手続きや経営など、物凄く面倒なイメージがあります。
人によって考え方は違うけど、一番の理由は「税金が安くなるから」だね!
社会的に信用が得やすくなるなどメリットは沢山あるけど、一般的には節税を理由に法人成りする方が多いよ!
なるほど!
具体的には、どのぐらい税金が安くなるのでしょうか?
僕も法人成りをする際に、ある程度は税金の勉強したんだけど、税金の話はかなり複雑だね。
具体的にシュミレーションをすると頭が混乱すると思うから、愛犬ムース君に簡潔に説明してもらおう!
– 愛犬ムース税金を語るの巻 –
任された!
個人事業主と法人の税金の違いを解説するよ。
個人事業主の税金について
まずは、個人事業主の税金について解説します。
個人事業主で、年間の売り上げが3,000万円ある場合で考えてみます。
経費で1,000万円を使用しました。
この場合は売り上げから経費を差し引いた、2,000万円の利益に所得税が発生します。
厳密に言うと「基礎控除」や「青色申告控除」など、控除される項目が色々あるけど、複雑だから省略するよ!
個人事業主の所得税は「累進課税」と言い、売り上げが増えるほど国に大量の税金を持っていかれるクソみたいな制度です。

仮に2,000万円の利益がある場合、40%が所得税として掛かります。
ここに住民税の10%が加わるので、利益の50%が税金に消えてしまう訳です。
これだけではありません。
「消費税」「国民健康保険」「国民年金」など、売り上げや利益が大きくなるほど、国に支払う税金は大きくなります。
何ヶ月かは、国の為にタダ働きしている感じだね!
Warning
「税金を払いたくないから確定申告をしない」というのは脱税です。
悪質だと判断された場合は逮捕される可能性もあるので、確定申告は絶対にしてください。
余談ですが、
経済的に厳しいので、年金を未払いで放置しています…。
という場合は、年金事務所に免除申請を出してください。
Check
全額免除になった場合は、国民年金を支払う必要がなくなります。
未払いで放置すると将来年金を貰える額が減りますが、免除申請に通った場合は、支払いをしなくても年金をもらえます。
通常通りに支払った場合に比べて受給額は減りますが、貰えるだけ、放置しているよりも良いです。
ここで詳しくは書きませんが、税金関係は知識がないと確実に損をします。
税理士さんに丸投げも良くないです。
特にご自身でビジネスをしている場合は、最低限の知識は身に付けておきましょう!
節税は良いけど、脱税はしちゃ駄目!
法人の税金について
次に、法人の税金について解説します。
先ほどと同じく、年間の売り上げが3,000万円あり、1,000万円を経費で使ったとしましょう。
利益は2,000万円です。
法人の場合、年間の所得が800万円を超えると税率が一律です。

更に、役員報酬という名目で、役員にお給料を支払えます。
役員報酬も経費になるので、会社と個人で利益を分散させられます。
少し複雑だから、図で表してみるよ!

役員報酬で1,800万円を支払った場合、会社の利益は200万円なので、支払う税金が少なく済みます。
会社と個人に分かれるので、利益を分散させられると思ってください。
我が社の場合、僕と妻が会社の役員です。
会社から毎月役員報酬をもらっています。
個人事業主と同様に、住民税や社会保険料など税金は色々掛かります。
しかし、ある程度利益が大きくなってきた場合は、法人成りをした方が税金が安くなる場合が多いです。
節税が全てじゃないけど、利益が大きくなってきた場合は、法人成りをした方がお得になることが多いよ!
個人事業主が法人成りするタイミングや分岐点とは?
年間の利益がどのぐらいになったら、法人成りすべきなのでしょうか?
ベストなタイミングが知りたいです!
正直、人によって違うので一概には言い切れないよ!
取り組んでいる事業や従業員の有無、売り上げ規模や経費などによっても変わってきます。
税理士さんと相談して、シュミレーションしてみるのが一番良いです。
法人成りをした方がやる気も出るし、社長としてバリバリ売り上げを伸ばしたいんだ!
取引先からの信頼を得る為に、できるだけ早い段階で法人成りをしたいわ!
という場合は、早めに法人成りをしても良いと思います。
節税だけがメリットではありません。
最初のうちは、自由度の高い個人事業主で活動したい!
売り上げの増減が激しいから、法人成りをするのはちょっと怖い!
という場合は、ある程度様子を見てから法人成りをすれば良いです。
無理に法人成りをする必要はありません。
一人一人の考え方や生活スタイル、ビジネスプランによっても変わってくるので、一概に断定することはできないです。
それでも目安が欲しい場合は、年間利益900万円が法人成りの一つの分岐点と考えてください。

個人事業主で所得が900万円を上回ると、税率が23%から33%に跳ね上がります。
また、利益で900万円を超えている場合、売り上げはほぼ確実に1,000万円を超えていると思います。
このぐらい利益が出てくると、法人成りをした方が得になることも多いです。
逆にこれ以下で法人成りをしてしまうと、多く税金を支払う可能性が出てきます。
※何度も言うようですが、目安であり断定はできません。
Check
僕の場合は、毎月200万円前後の売り上げが見込め、年間利益が2,000万円を超えると思った段階で、法人成りをしました。
タイミング的には、少し遅い方かもしれません。
しっかりと基盤を整えたかったので、割と慎重に法人成りをしました。
一つの意見として、参考にして頂ければ幸いです!
個人事業主が法人成りする際に意識すべきことは?
法人成りをする際に、気をつけることはありますか?
税理士さん選びはだよ!
僕の税理士さんは、サービスがとにかく丁寧です。
- 返信が早い!
- 相談しやすい!
- 知識が豊富!
- 積極的に節税の提案をしてくれる!
- 相性が合う!
疑問点をチャットワークで質問するとすぐに返信をくれますし、電話対応も無制限です。
知識も豊富で、節税対策も積極的に提案してくれます。
気さくで話しやすいので、すごく助かっています^^
周りからも聞きますが、次のような税理士さんも多いみたいです。
- 連絡をしても返事が遅い!
- 相談しにくい!
- 知識がない!
- 節税の提案をしてくれない!
- 相性が合わない!
できるだけ安い金額で雇いたいから、顧問料の安い税理士さんを探そう!
という方もいると思います。
別にそれ自体を否定するつもりはありません。
しかし、税理士さんとは長い付き合いになる可能性が高いので、顧問料だけでなく、人柄やサービスなど、総合的に判断して決めることをおすすめします。
また、信用しているからといっても、お金に関する業務を全て丸投げするのは良くないです。
多くの人が勘違いしますが、税理士さんは税金の専門家であって、お金の専門家ではありません。
例えば、僕は親戚中からパソコンの専門家と思われています。
Webマーケティングは得意ですが、パソコンの種類や機能などには疎いです。
「オンラインゲームで遊ぶのに、最適なパソコンを教えてください!」と聞かれても、答えられません。
税理士さんも、税金の話や節税の提案はできるにしても、お金の全ての悩みは解決できません。
税理士さんに全て丸投げするのではなく、あなた自身がきちんとお金の知識を身に付けるのが大事です。
Point
税理士さんは、顧問料だけでなく、人柄やサービスなど、総合的に判断して決めましょう。
お金に関する業務を、全て丸投げするのも避けた方が良いです。
個人事業主が法人成りをするメリット・デメリットとは?
個人事業主が法人成りをすると、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
今回は僕が法人成りをして感じたメリット・デメリットを、それぞれ3つずつ紹介するよ!
個人事業主が法人成りをするメリット

僕が感じたメリットは、次の通りです。
Check
1.節税対策になる!
2.経営がしっかりできる!
3.肩書きができる!
節税対策になる!
やはり節税対策です。
役員報酬という形で、僕と妻にお給料が払えます。
個人事業主時代と比べても、経費で計上できる項目が増えました。
特に家賃の7〜8割を経費にできるのは大きいですね。
美容室代は、さすがに経費で落ちませんでした!
経営がしっかりできる!
経営がしっかりできると言うと、語弊があるかもしれません。
ただ、個人事業主時代は税理士さんと契約していなかったので、確定申告などの税金処理は、全て自分で行っていました。
法人成り後は税理士さんと契約しているので、帳簿の記帳や確定申告等、専門的な作業をお任せできます。
具体的な節税のアドバイスなどもしてくれるので、専門家が付いてくれるのは心強いです。
個人事業主でも、経営はしっかりしましょう!
肩書きができる!
「代表取締役」という立派な肩書きが手に入ります。
「肩書きなんて興味ないよ!」という方もいるかもしれません。
(正直に言えば、僕もあまり興味がありませんでした…。)
「株式会社◯◯ 代表取締役社長◯◯」と書かれた名刺や、自分の会社のWebサイトを見ると、これが結構感動するんですよね。
社長として認識されるので、社会的な信用度が高くなります。
個人事業主と比べても、融資も受けやすいです。
専業主婦だった妻は、自動的に取締役に昇格しました。
毎月口座に役員報酬が振り込まれています 笑
妻は専業主婦になるのが夢だったので、今でも周りには専業主婦で通しているそうです。
結婚している場合は節税効果が高くなるよ!
個人事業主が法人成りをするデメリット

僕が感じたデメリットは、次の通りです。
Check
1.何かとお金が掛かる!
2.役員報酬が1年間変更できない!
3.法人講座と個人講座が分かれる!
何かとお金が掛かる!
株式会社を立ち上げるのに20〜30万円ほど、税理士さんとの顧問契約で年間50〜60万円ほど、社会保険への加入で役員報酬の約3割の税金が掛かります。
これが、個人事業主時代にはなかった法人特有の負担です。
特に社会保険の負担が重いです。
仮に役員報酬を100万円に設定した場合、社会保険で支払う額は30万円近くになります。
(3割は目安だと思ってください。)
社会保険は法人と個人と折半なので、15万円ずつ支払うことになります。
会社を経営しているのは自分自身なので、結局は全額自分で支払うのと同じです。
将来もらえるかどうかわからない年金の為に、バカ高い社会保険料支払うとかやってられません。
これらを差し引いても、法人成りをした方が税金が安くなる可能性はあります。
そうでなければ法人成りをする意味がありません。
ただ、余計にお金が掛かってしまう場合もあるので、法人成り後の必要経費にはよく理解しておきましょう。
法人成り直後は色々とお金が掛かるのだ!
特に社会保険の負担は大きいよ!
役員報酬が1年間変更できない!
役員報酬は、一度決めたら1年間変更できません。
これが少し厄介です。
毎月の売り上げが300万円あり、毎月の役員報酬を250万円に設定したとしましょう。
しかし、会社の業績が傾いて、毎月の売り上げが100万円に下がってしまった…。
この場合も、最初に設定した役員報酬の250万円は、1年間は払い続けなければなりません。
更に、250万円に対する社会保険料も発生します。
役員報酬を高く設定しすぎた場合、会社の業績が傾いた時の負担が大きいです。
反対に役員報酬を低く設定しすぎた場合は、会社の業績が伸びた時に税金を大量に支払います。
つまり、1年間の業績を予想して役員報酬を決めなければなりません。
ビジネスは予想通りにはいかないので、役員報酬の設定は中々難しかったです。
高く設定しすぎるのも危ないし、低く設定しすぎると税金が多くかかるよ!
法人口座と個人口座が分かれる!
法人口座と個人口座が完全に別れます。
法人と個人は別物なので、混合はできません。
例えば、個人事業主で月の収入が200万円ある場合、その200万円をどう使おうが勝手です。
法人の場合はそうはいきません。
月の収入が200万円で役員報酬が50万円の場合、個人が自由に使えるお金は50万円のみです。
残りの150万円は会社のお金になるので、プライベートで使う訳にはいきません。
「法人用のお金」と「個人用のお金」の両方を管理する必要があるので、最初のうちはかなり戸惑うと思います。
財布が2つある感覚だね!
個人事業主が法人成りするタイミングや分岐点まとめ
個人事業主が法人成りをするタイミングは、一概に言い切ることはできません。
取り組んでいる事業によって異なりますし、考え方も一人一人違うからです。
目安が欲しい場合は、「利益で900万円以上」を一つの分岐点として考えてみてください。
個人事業主と法人で、大きく差が出るからです。
正直に言えば、個人事業主の方が気楽だと思います。
法人ほど厳密な記帳は必要ないですし、口座を法人と個人で分ける必要もありません。
売り上げや利益がまだ少ない状態であれば、個人事業主として活動する方が良いと思います。
無理に法人成りをしても、余計な負担が増える可能性が高いからです。
ただ、長期的にビジネスを続けていく場合は、ほとんどの方が、どこかのタイミングで法人成りと向き合うことになるでしょう。
その時にでも、一人の経営者の意見として今回の記事を参考にしてみてください!
「税金なんて国から言われた分だけ、いくらでも払いますよ!」と言えるぐらいの経営者になりたいですね 笑