第6章:起業家付き合いの憂鬱…。
どうも、Webマーケティング専門家/内向型人間研究家のユウキです( ´ ▽ ` )ノ

どうも、Webマーケティング専門家/内向型人間研究家のユウキです( ´ ▽ ` )ノ

夫よ。
独立してから3年、事業も軌道に乗ってきたのではないかい?
うむ。
だけど、事業が上手くいくにつれて、僕の心は再び疲弊していくのだった…。
今回は自伝の第6章です!
第5章を読んでいない場合は、下記の一覧からご覧ください( ´ ▽ ` )ノ
章 | 題名 |
---|---|
序章 | 超マイペースな内向型にんげんの生き方 |
第1章 | 内向型人間の誕生! |
第2章 | 2時間の監禁の末に…。 |
第3章 | なぜか主夫になる!? |
第4章 | 貯金0円の結婚生活。 |
第5章 | 心と体の崩壊! |
第6章 | 起業家付き合いの憂鬱…。 |
第7章 | 恐怖!税金の支払い! |
第8章 | 内向型社長の誕生! |
第9章 | そして新たな人生が始まる…。 |
第10章 | あなたに伝えたいこと。 |
面倒な人間関係ふたたび
2016年、独立3年目。
2015年までは妻にも仕事を手伝ってもらっていたのですが、妻は専業主婦へと華麗なる転身を遂げました。
僕の実家は父が会社員(調理師)で母が専業主婦という、昔ながらの家庭です。
妻の実家は父親がおらず、母親が一人で会社員として働き、更に家事もこなしている状態でした。
妻はそんな幼少期を過ごしていた為、「専業主婦として愛する人のサポートをする!」という夢を抱いています。
その方が、家族の側にいられる時間が長いからです。
僕が収入を確保して、妻が家事をこなす。
独立三年目にして、我が家の役割が決定!
事業が軌道にのり、売り上げもだいぶ増えたので、経済的にはかなりの余裕ができました。
…しかし、またもや問題が発生しました。
サラリーマン時代以上に、人間関係が面倒になってきました。
僕は元々、「無理に人と関わらず、組織にも雇われず、自分のペースでのんびり生きたい!」という理由から独立をしました。
集団行動・チームでの仕事・人付き合い・組織勤め・人が大勢いる空間などが苦手・嫌いなので、一人でのびのび仕事ができるWebマーケターとして独立をした訳です。
実際、Webが中心の事業は一人で完結できるので、無理に人と関わる必要はありません。
しかし、この時期は人脈を広げようと、無駄に人付き合いをしていました。
特にストレスだったのは、起業関係のビジネスコミュニティの存在です。
定期的に飲み会や合宿などのイベントが発生します。
僕が関わった起業家は、外向的な性格をしており、人脈を広げてビジネスを大きくしていく人が多かったです。
内向的でマイペース、一人で過ごす時間が大好きな僕とは、性格や価値観が全く合いません^_^;
印象的だったのが、2016年4月某日の出来事。
静岡で起業家コミュニティの合宿があったのですが、それがあまりにも憂鬱で、3日ほど前から睡眠不足でした。
当日は顔が真っ青で、嘔吐しそうになりながら、合宿へ向かいました 笑
どうしてだろう…。
僕は無理に人と関わらず、のびのび自分のペースで生きる為に独立したのに、どうしてこんな面倒な人付き合いをしているのだろう…。
気の合わない人たちと丸一日も一緒にいるなんて、あまりにも苦痛で吐きそうだ…。
この時の最大の問題点は、損得勘定で人付き合いをしていたことです。
- この人と付き合っておけば、良いビジネスの話が聞ける。
- この人の誘いに乗っておけば、自分にも何か良い影響がある。
- この人と仲良くしていれば、お客さんになってくれるかもしれない。
そもそも僕は、こういう面倒な人付き合いが嫌で独立をしました。
これでは、一体何の為に独立したのかがわかりません^_^;
なぜそこまで人脈を増やそうとしたのか?
それは、僕が独立をするきっかけをくれた、鈴木くんからの教えがあったからです。
独立する為に重要なことって何?
人脈だよ!
人との繋がりがあれば仕事も貰えるし、良い話も聞ける!
人脈は広い方が良いし、上手く利用した方が良いよ!
その言葉が、頭にずっと残っていました。
また、独立後に出会った先輩からも、「人脈はあった方が良いよ!」というアドバイスを受けることが多かったので、それを真に受けました。
せっかく会社員時代の面倒な人間関係から解放されて、義理の母親との関係も楽になったのに、ふたたび人間関係の悩みを抱えることになったのです。
結局人付き合いが必要ならば、経営者よりも会社員の方が楽な気がする…。
別に人脈がなくても、会社の仕事をこなしていればお金が貰える訳だから。
今よりも自由は減るけど、会社にいる時間だけを我慢して働けば、人間関係は楽なんじゃないのか?
起業家同士の面倒な人付き合いや人脈形成に疲れ切った僕は、一度就職することを考えました。
妻に相談をしたところ、
あなたが辛いなら就職をしても良いと思うけど、会社員は合わないと思うよ。
経営者として、好きな人とだけ関われば良いんじゃないの?
今みたいに、好きでもない人たちと無理に関わる必要はないでしょ!
と言われました。
この時は妻だけではなく、僕の悩みを相談できる経営者の先輩もいました。
30年以上も会社を経営している大先輩で、僕の人生の恩師ともいえる人物です。
心理セラピストのスクール運営や経営コンサルティングなどを行っており、プライベートでは家族との時間を大事にする。
人としてもビジネスマンとしても心から尊敬でき、僕の理想像に近い人です。
のちに、僕はこの先輩のスクールで心理セラピストの資格を取得することになります。
先輩!
人間関係が面倒になったので、就職しようと思います。
なるほどね。
ユウキくんの言いたいことはわかるよ。
ただ、事業において人脈づくりは必須ではないよ。
どういう意味でしょうか?
ユウキ君が理想とする人生に人脈が必要であれば、人脈をとことん活用すれば良いし、ユウキ君が理想とする人生に人脈が必要ないのであれば、人脈を無理につくる必要はないよ。
人脈うんぬんではなく、ユウキくんがどう生きたいの方が大事だと思う。
…確かに、そうかもしれません。
そもそもユウキくんには、ライティング力とか、創造力とか、継続力とか、他の人にはない強みが沢山あるんだから、もっとそれを活かせば良いんじゃないの?
どうもありがとうございます。
やっぱり就職せず、経営者として生きます!
ちなみにわたしは、自分の時間を大事にしたいから、人脈をほとんどつくらないで生きてきたよ。
人脈を広げると、自分の時間が少なくなるからね!
この言葉に、めちゃくちゃ救われました。
「マイペースに活動したくて独立したけど、やっぱり積極的に人と関わったほうがいいのかな…。」という迷いを抱えていた僕にとって、先輩の言葉が心に響いたんです。
例えば、下記のような壮大な目的や目標を持っている場合は、人脈が必要ですよね?
目的 |
---|
ITで世界中の人々の生活を豊かにする |
▲
目標 |
---|
年商100億円 |
▲
手段 |
---|
会社を立ち上げてITのスペシャリストたちと仕事をする |
でも、下記のような目的や目標を達成させる為には、人脈は必要ありません。
目的 |
---|
自分や周りの人たちが幸せに暮らす |
▲
目標 |
---|
年収800万円 |
▲
手段 |
---|
在宅ワーク |
ふむふむ。
わかりやすいではないか!
目的や目標の達成に人脈が必要だったり、人付き合いが大好きな性格であれば、人脈を広げれば良い。
目的や目標の達成に人脈が不必要だったり、人付き合いが苦手な性格であれば、無理に人脈を広げる必要はない。
この違いだね。
僕に人脈の重要性を説いた鈴木君は、人との関わりが大好きな外向的タイプです。
「将来はゲーム会社を作って、チームで仕事をしたい!」という夢も語っていました。
彼のようなタイプは、目的達成の為に人脈をフル活用すれば良いと思います。
しかし、鈴木君のような生き方とは違い、最低限の人との繋がりで生きている人もいます。
僕の相談に乗ってくれた先輩は、山奥に別荘を持っているのですが、その周辺には、老夫婦がひっそり暮らしているそうです。
山から水をひいているので水道代は無料ですし、農業をしているので食料にも困りません。
その老夫婦に直接話を聞いた訳ではないですが、「山奥で夫婦だけでひっそりと暮らしたい」というような目的から、半自給自足生活を送っているのだと思います。
この老夫婦のように、無理に人脈を広げなくても、何不自由なく暮らしている人だっているのです。
僕は当時、自分の能力には自信を持っていました。
継続力もあるし、スキルは身に付いたし、精神的にも成長している。
しかし、自分の生き方には全く自信を持てませんでした。
周りで結果を出している人たちを見ては、「自分の生き方や価値観は間違っており、彼・彼女の生き方や価値観が正しいのではないか?」と、人と比べてばかりいました。
劣等感や自信の喪失。
ただでさえ人付き合いが嫌いなのに、人との生き方を比べてしまっていたので、余計に人間関係が辛くなっていました。
人の生き方や価値観に正しいも間違いもない。
人と比べること自体が無意味であり、「自分がどういう生き方をしたいのか」を明確にすることが大事。
先輩の言葉が、妙に腑に落ちました。
僕はそもそも、組織勤めや人付き合いが嫌だから、独立しようと決めた。
だったら周りを気にせず、自分が正しいと思う人生を生きよう!
損得勘定の人付き合いは辞めて、心から大切だと思える人とだけ付き合おう!
そう決意をして、嫌いな人・苦手な人・損得勘定だけの付き合いの人との関わりを絶ちました。
もちろん、それまでに出会った人たちは素晴らしい方々でしたし、良い刺激にもなりました。
ただ、僕とは性格や価値観が合わず、目指す方向性も違ったというだけの話です。
ちなみに、妻もこの頃は表面上だけの人付き合いを辞めて、LINEの女子会グループを抜けました。
毎日晴れやかな気分で過ごしておるよ!
こうして、再び起業家として生きることを決意しました。
しかし、翌年はまた別の問題が発生することに…。
2016年の振り返り
人との正しい付き合い方や、正しい生き方を学んだ1年でした!
第7章へ続く!
関連記事:第7章:恐怖!税金の支払い!