- マズローの欲求6段階説の意味がよくわからない!
- マズローの欲求6段階説の詳しい説明や具体例が知りたい!
- マズローの欲求6段階説を理解して自分の人生に活かしたい!
こんな疑問を持っている場合は、最後まで記事を読んでみてください。
心理セラピストの資格を持っている筆者が、マズローの欲求6段階説を丁寧に解説します。
マズローの欲求6段階説を頭に入れておくことで、「今の自分は何を望んで生きているのか?」という、現在の自分の心理状態が理解できるようになります。
あなたの人生の方向性を明確にしたり、幸福度の高い人生を送る為にも必要なので、一緒にマズローの欲求6段階説を学んでいきましょう!
目次
マズローの欲求6段階説の意味



「マズローの欲求6段階説」なのに、6段階ではなくて5段階なのですか?

ところが、マズローが晩年になって6段階目の存在を説いたことで、今では6段階に分けられることが多くなりました。
今回は「マズローの欲求6段階説」という名称を用いていますが、実際は下記のような名称で呼ばれることも多いです。
- 自己実現論
- マズローの欲求段階説
- マズローの欲求5段階説
名称が違うだけで、どれも意味は同じです。
マズローの欲求6段階説の成り立ち


5段階の欲求は、「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「尊厳欲求」「自己実現欲求」です!
下記のような、ピラミッド構造になっています。

生理的欲求
1段階目は生理的欲求。
人間が生存する為の本能とも言える欲求です。
- 空気を息を吸いたい!
- 食事を取りたい!
- 飲み物を飲みたい!
- 睡眠を取りたい!
- 排泄をしたい!
- セックスをしたい!
大抵の人間は、生理的欲求は満たされています。
特に日本という国に住んでいる以上、困窮するほど食事に困ったり、睡眠が取れないという状況には、滅多に陥ることはないでしょう。
安全欲求
2段階目は安全欲求。
安心安全に生活したいと思う欲求です。
- 安全に暮らす為の家が欲しい!
- 安全に暮らす為のお金が欲しい!
- 安全に暮らす為の仕事が欲しい!
- 安全に暮らす為の法律を整えて欲しい!
「貯金が少なくなって不安になる」「就職が決まらなくて不安になる」「近所で殺人事件が起きて不安になる」というのは、「安心安全に暮らしたい!」という安全欲求を満たす為の危機管理とも言えるでしょう。
社会的欲求
3段階目は社会的欲求。
人から必要とされたり、集団に属したいと思う欲求です。
別名、所属と愛の欲求とも呼ばれます。
- 社会の役に立ちたい!
- 家族や友達から愛されたい!
- 家庭や組織などの何らかの集団に属したい!
多くの人間は、孤独を避けて社会に所属したいと思います。
それが社会的欲求です。
尊厳欲求
4段階目は尊厳欲求。
別名、承認欲求とも呼ばれます。
尊厳欲求には、2つのレベルがあるとマズローは説きました。
レベル1.他者からの承認
- 「地位」や「名誉」を獲得して人から尊敬されたい!
- 「凄い!」「流石!」と人から憧れられたい!
- 「何てカッコいい人なんだ!」と人から注目されたい!
他者からの承認欲求が強すぎるのは、危険な状態です。
「人から認められる為に大企業に入ろう!」「人から凄いと思われる為に仕事を頑張ろう!」と、人の目を伺いながら生活をするようになってしまいます。
レベル2.自分からの承認
- 自立をして自信をつけたい!
- 技術や能力を身につけたい!
- 自分らしく生きたい!
他者からの承認を求めるよりも、自分で自分を承認してあげることが、豊かな生活を送る為には重要です。
自分で自分を承認してあげることで、「他人からどう思われようと、自分は自分の信じた道を突き進む!」と、人の目を気にしないで生活できるようになります。
自己実現欲求
5段階目は自己実現欲求。
自分の実現したい目的を決めて、それを達成したり成長したいと思う欲求です。
- 医者になって患者さんを救いたい!
- お笑い芸人になって人を笑顔にしたい!
- 映画俳優になってレッドカーペットを歩きたい!
自分の能力を最大限に活かしたり、成長すること自体に喜びを感じるようになります。
マズローの欲求6段階説の6つ目の欲求

ピラミッドを見てみると、確かに納得できますね。
この5つの欲求の上に、6つ目の欲求があるのですか?

それが「自己超越」です。

自己超越とは、自分自身への見返りや損得を一切考えずに、目的を達成する為に生きている状態のことです。
例えば、「医者になって患者さんを救う」という自己実現欲求を掲げている場合、心のどこかでは、「お金や地位が欲しい!」などの承認欲求や、「患者さんを救うことにやりがいを感じる!」というように、楽しさを求めている場合もあると思います。
自己超越とは、「目の前の患者さんを救う」という目的達成の為に、集中して生きている状態です。
この領域に達成する人は、全体の2%と言われています。
マズローの欲求6段階説をお医者さんで例えてみると、次のようになります。
- 生理的欲求:食事や睡眠を取る為に働こう!
- 安全欲求:お金を得て安全に暮らす為に働こう!
- 社会的欲求:○○病院に所属して働きたいな!
- 尊厳欲求
レベル1.他者からの承認:学会で論文を発表して、人から認められたいな!
レベル2.自分からの承認:医者として腕を上げて、もっと自信を付けたいな! - 自己実現欲求:目の前の患者さんを救いたい!それこそが仕事のやりがいだし、自分自身が成長しているのも楽しいな!
- 自己超越:目の前の患者さんを救う!やるべきことをやるだけだ!
マズローの欲求6段階説の仕組み


マズローは、欲求は基本的に一段階ずつ上昇していくと説きました。

食事に困らず、満足な睡眠がとれる環境にあった時に、安全に暮らしたいという欲求が生まれます。
住む場所があり、安定した経済環境があった時に、社会で役立つことを望んだり、家庭や組織など、何らかの集団に属したいという欲求が生まれます。
社会に属するという欲求が満たされた時に、自分自信の尊厳を守りたい、人から承認されたいという欲求が生まれます。
承認欲求が満たされた時に、自己実現に目を向け始めます。
言い換えると、欲求は一気に二段階以上は上昇しにくいです。

食事や睡眠も満足に取れない状態で、会社に属したいという欲求が生まれるでしょうか?
社会的な欲求よりも先に、食事や睡眠などの生理的な欲求を満たすことに目が向きますよね?
ホームレスで家のない状態で、人から尊敬されたいという欲求が生まれるでしょうか?
尊厳的な欲求よりも先に、安全に暮らせる環境を確保することに目が向きますよね?
「俳優になってテレビで活躍したい」という目的を持っているにも関わらず、病気で全く働けない状態にある。
そんな状態であれば、まずは病気を治して健康になり、安全に生活できる環境を手に入れる。
安全に生活できる環境を手に入れたら、芸能事務所に所属したり、仕事で成果を出して自分自身を認めてあげる。
そうやって欲求の段階を上げていくことで、自己実現の欲求に近づいていきます。
このように、まずは自分がどの欲求の段階にいるかを見極めて、その欲求を満たす為の活動をするのが大切です。
マズローの欲求6段階説の私の例


私は元々、サラリーマンとして活動していました。

サラリーマンだった当時は、「社会的欲求」や「尊厳欲求」をウロウロしていたイメージですね。
「社会人の役割を果たしたい」「営業成績を伸ばして上司から認められたい」「スキルを身に付けて自信を付けたい」などと思っていました。
「面倒な組織や人間関係から解放されて自由に生きたい!」という自己実現を掲げ、2014年にWebマーケターとして独立をします。

独立1年目で結婚したこともあり、1〜2年目は生計を立てるのにも精一杯でした。
この頃は、安全な生活を確保するという「安全欲求」や、幸せな家庭を築きたいという「社会的欲求」が中心でした。
独立3〜4年目で、経済的にはかなりの余裕ができます。

その為、「スキルを身に付けたい」「自分自身の実力をもっと高めたい」「経営者として自信を付けたい」など、「尊厳欲求」や「自己実現欲求」が強くなりました。
2018年には、法人成りを果たして株式会社を設立。
この頃は、自分が何の為にビジネスをしているのかわからないという状態でした。
その時に経営者の先輩から、

とアドバイスをもらい、

と思うようになりました。
それからは心理セラピストの資格を取得し、現在のように「理想の人生の送り方」や「理想を実現させるWebマーケティング戦略」などを発信しています。

今では「個人が理想とする生き方を明確化して、実現させる気づきやきっかけを与える」という目的を持ち、目的達成や成長自信を楽しみながら活動しています。
まだまだ、「自己超越」に完全に達している訳ではありません。
「自分自身の成長や楽しさの為」と「他者に与える為」の半々ぐらいの割合ですね。
マズローの欲求6段階説を人生に活かす方法


世の中には、
- 必死になってお金を得ようとする人
- 必死になって大企業に就職しようとする人
- 必死になって婚活に励む人
など、必死に何かを求めている人は多いです。
しかし、大金を得たり、大企業に就職したり、結婚したところで、根本的な欲求が満足できなければ意味がありません。
例えば、「お金が無くなって生活が困窮するのが怖い」という理由で大金を得ようとしている場合は、安全欲求を満たすことが目的です。
どれだけお金を得たところで、「もしも病気になって手術が必要になったら…」と次から次へと不安を煽ってしまっては、安全欲求からは永遠に解放されません。
その場合は、お金を得るのではなく、不安を煽ってしまう性格を変えた方が良いです。

こんな風に「なぜ?」を繰り返して欲求の根本を突き止めて、本当にその手段を取ったところで、欲求が満足できるのかを考えてみましょう。
そうでないと、永遠に欲求に振り回される人生を送ることになります。
幸福度の高い人生を送る為にも、マズローの欲求段階説を活用し、自分自身と向き合ってみてください。
マズローの欲求6段階説まとめ
マズローの欲求6段階説とは、アメリカの心理学者である「アブラハム・マズロー」が、人間の欲求を5段階に分けて体系化した理論のことであり、「自己実現論」「マズローの欲求段階説」「マズローの欲求5段階説」という名称で呼ばれることが多いです。
マズローの欲求6段階説は、次の6つから成り立っています。
- 生理的欲求:食事や睡眠や排泄など、人間が生存する為の本能とも言える欲求。
- 安全欲求:住む場所や仕事や経済など、安心安全に生活したいと思う欲求。
- 社会的欲求:人から愛されたいと願ったり、家族や友達や会社組織など、何らかの集団に属したいと思う欲求。
- 尊厳欲求:自信や承認や成功など、自分や他者から認められたいと思う欲求。
- 自己実現欲求:自分の実現したい目的を決めて、それを達成したり成長したいと思う欲求。
- 自己超越:自分自身への見返りや損得を一切考えずに、目的を達成する為に生きている状態。
人生を豊かにする為にも、今の自分がどの段階に属しているのかを見極めて、欲求を満たす為にはどうすべきかを考えてみましょう。

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マズローの欲求6段階説とは、何でしょうか?