テイカーとは、「与えること」よりも「受け取ること」を優先する人です。

人に求める傾向が強く、ビジネスの現場では「クレクレ君」や「モンスタークライアント」と呼ばれることもあります。

Note

僕も過去、テイカー気質のお客さんとは何度か関わったことがあります。

尋常じゃないぐらい心がすり減りました^^;

最も苦痛だったのは、一対一のコンサルティングを提供した時です。

ミーティングの朝はいつも憂鬱で、チャットが届くたびに動悸に襲われました。

食事も喉を通らなくなり、10日間で約3キロ痩せました 笑

そこで今回は、テイカー気質のお客さんと遭遇した場合の対処法をお伝えします!

テイカーの特徴とは?

テイカーの特徴を知ろう

僕がこれまでに遭遇したテイカーの特徴をまとめました。

Check

複数当てはまると、かなり厄介です。

例えば、「他責思考」×「期待値が高い」×「受け身の姿勢」というテイカーがいるとしましょう。

この場合、「指示を出してもらって当たり前」と考えるので、連絡をしないとこうなります。

男性

どうしてあなたから連絡をくれないんですか?
あなたのせいで結果が出なかったじゃないですか!

僕は販売ページに「主体性のある方のみお申し込みください」と記載しています。

そのため、ほぼ全てのクライアントさんは「質問や相談を自分からしよう」と主体的に行動します。

まともに関わってしまうと、搾取されるので、心がどんどんすり減ります^^;

僕は対人関係のストレスを受けやすいので、特にダメージが大きいです 笑

Point

テイカーを寄せ付けないための対処法

テイカーの避け方

まず大事なのは、テイカーを寄せ付けないこと。

お客さんになることを阻止しましょう!

有効な対処法がこちらです。

Check

情報発信をする

情報発信をしない場合、お客さんは商品やサービスの効果だけを基準に購入を判断します。

そうなると、あなたの理念や価値観に共感していない人、いわゆるテイカーのような「結果さえ得られればそれで良い」という人まで集まってしまいます。

だからこそ大切なのは、理念や価値観も含めて発信すること。

たとえば、僕は「主体性を持つことの大切さ」や「ギバーとしての生き方」などを、日頃から発信しています。

その結果、僕の考え方に共感してくれる「主体性のあるギバーの人たち」が多く集まり、僕の考え方とは合わない「依存性のあるテイカー」を、ある程度は遠ざけられるのです^^

表現方法に気をつける

楽して結果が出るような表現をしてしまうと、テイカーは寄ってきやすいです。

例えば、次の2つの表現の場合、Aの方がテイカーが集まりやすい傾向があります。

Example

AはChatGPTに全てを任せるイメージで、BはChatGPTと協力し合って作業をするイメージだからです。

どれだけ表現方法に気をつけていても、一定数のテイカーは防げません。

しかし、あまりにテイカーが多い場合、自分の表現方法が適切かどうかを、一度見直してみてください。

商品を提供する人を厳選する

販売ページで、「こういう人のみお申し込みください」「こういう人は購入しないでください」とはっきり記載しましょう。

Example

「購入してほしい人」や「購入を避けてほしい人」を記入することで、テイカーを避けやすくなります。

事前に上手く見極める

文章や会話で、テイカーを見極めましょう。

例えば、下記のようなメールが送られてきた場合、テイカーの危険性があります。

Check

与えられて当然と思っていたり、承認欲求にまみれている可能性があります。

また、僕はコンサルティングを提供する際、事前に無料相談を行い、テイカーではないかどうかを見極めます。

「この人は期待値が高すぎるな…」「依存体質の傾向があるな…」など、危ないと思った場合は、丁重にお断りしてください。

Warning

テイカーの危険性を感じた場合、「今は仕事が忙しいので申し訳ありません」「私のサービスではあなたの求めていることが提供できないと思います」などの上手な理由で、関わりを避けましょう!

新規顧客は短い期間で契約する

新規のお客さんは、できるだけ短い期間で契約するのがおすすめです。

事前に見極められなかった場合も、最低限の付き合いで済みます。

気持ち良く取引ができるお客さんだった場合のみ、長期契約をしましょう!

僕も以前、契約4ヶ月目ぐらいで、「この人はテイカーだな…」と気付いたことがあります。

しかし、4ヶ月契約という短い期間だったため、ダメージを最小限に抑えられました。

できるだけ距離を取る

文章や会話の雰囲気でテイカーだと感じた場合、できるだけ距離を取るのが大事です。

正直に言いますが、僕はメルマガの配信を停止したり、公式LINEのメッセージをブロックすることもあります。

僕はギバーとだけ関わりたいので、テイカーに商品やサービスを購入してほしくありません。

冷たいと思うかもしれませんが、テイカーと関わると心がすり減るので、僕の活動に悪い影響が出ます^^;

そのため、テイカーとは徹底的に距離を取るように心がけています。

テイカーと遭遇したときの対処法

テイカーの接し方

これは僕の仕事仲間も同じことを言っていますが、一定数のテイカーは防げません^^;

お客さんの数%に、テイカーは紛れ込んでしまうと思います。

そんなときの対処法がこちら!

Check

丁寧にギブをし過ぎない

僕は普段ギバーとして、受け取った以上に与えることを意識します。

しかし、テイカーにはマッチャー寄りで接し、与える量が受け取る量よりもほんの少し多いぐらいに止めます。

理由は単純で、ギバーとして接すると「何でも与えてくれる人」と依存され、求めてくる量が増えるからです。

Note

テイカーには、適度なギブに留めておく方が、自己犠牲を避け、心の安定を保てます。

できないことははっきり伝える

今言ったように、テイカーに与えすぎると、「やってもらって当たり前」という認識を持たれます。

どんどん求めてくるようになるので、「それはサービス外なのでできません」と、明確に伝えることが重要です!

期待に応えようとしない

真面目な人ほど、「テイカーの期待に応えなければ!」と思いがちです。

しかし、テイカーの期待に応えることは、実は自分のためにも相手のためにもなりません。

例えば、僕は事業の目的とは、お客さんを理想の未来へ導くことだと考えています。

コンサルティングを提供する際は、クライアントさんを理想の未来へ導くために、「やり方」と「あり方」の両面を教育し、主体性を持った人間として成長できるようサポートしています。

Check

ところが、テイカーの多くは、「もっと積極的に連絡をください!」「これも代行してくれませんか?」と期待を押し付けてきます。

その期待に応えようとすればするほど、僕の心はどんどんすり減っていきます。

そして、クライアントさんは主体性が育たず、どんどん依存的になっていくのです。

僕たちの仕事は、「お客さんの期待に応えること」ではなく、「お客さんを理想の未来へ導くこと」です。

期待に応えられなかったとしても、それは人に期待を押し付けている、相手に問題があるだけ。

僕たちが気にする必要は全くありません。

特にテイカーに対しては、この姿勢を強く意識することが大切です。

事実と感情を切り離す

テイカーの多くは、自分の内面に問題があると自覚していません。

そのため、満たされないと不満を言ってきたり、感情的になって怒ることがあります。

いちいち反応していたら精神が持ちません^^;

そこで僕が実践しているのは、事実と感情を切り離して考えることです。

例えば、クライアントさんが「あなたのせいで成果が出ません!」と発言し、辛くなった場合で考えてみます。

事実感情
クライアントが「あなたのせいで成果が出ません!」と発言した。クライアントから責められて辛くなった。

誰が見ても同じ出来事が「事実」であり、人によって捉え方が違うのが「感情」です。

事実と感情をセットで考えてしまうと、「申し訳ございません…」と、感情的に反応してしまう可能性があります。

しかし、事実だけを捉えれば、「それは私の責任ではありません」と冷静に対応できます。

これはテイカーと接するときの必須スキルで、意識するだけでもだいぶ楽になります^^

幼い子どもだと考える

テイカーと関わっていると、「どうしてこの人はこんなに酷い対応をするんだろう…」とモヤモヤを感じると思います。

しかし、僕たちとテイカーは思考回路がまったく違うので、考えても意味がありません 笑

そういう人間であり、理解し合うことなんてできないのです。

だから僕はいつも、テイカーを「幼い子ども」だと思って対応します。

不満や文句を言われても、「子どもが駄々をこねているだけ」と捉えましょう。

感情的に対応すると、言い合いになったり、泥沼化する可能性もあります。

何より、感情的になるのは、テイカーと同じ土俵に立つということ。

それでは大人気ないです。

相手を幼い子どもだと考えることで、冷静に、大人の対応ができるようになります。

僕は昔、この考え方でテイカーとの契約期間を乗り切りました^^

できるだけ早く関わりを断つ

どんなに工夫をしても、テイカーとの関わりは心に負担がかかります。

契約は穏便に、できるだけ早く解消しましょう!

僕は契約期間が残っている場合は、仕事と割り切って対応します。

テイカーの多くは、自分に否があるとは気づいていません。

途中で契約を打ち切ると、怒ったり、クレームを言ったり、余計に面倒になる可能性があります。

だから契約期間終了まではどうにか乗り切り、その後は二度と関わりません。

あまりにも酷い場合は、途中で契約を打ち切るのも有りだと思います。

その場合、揉め事に発展しないよう、弁護士さんなど第三者に間に入ってもらうと安全です。

Note

テイカーとの関わりを絶った後の考え方

心との向き合い方

テイカーは自覚なくエネルギーをじわじわと奪っていくため、疲労が蓄積されやすいです。

想像以上にエネルギーを消耗しますし、関わりを絶った後もダメージが残ることがあります。

そんなときは、次の2つを意識してみてください。

Check

テイカーの課題を背負わない

僕も過去に、数ヶ月間テイカーのお客さんと関わり、精神的に参ってしまったことがあります^^;

責任を押し付けられたり、不満をぶつけられたりして、お客さんと関わるのが少し怖くなったほどです 笑

そんなとき、恩師の言葉が大きな救いになりました。

恩師

それは相手の内面に問題があるだけだよ。
ユウキくんが気にする必要は全くないからね!

また、妻もこんな言葉をかけてくれました。

それは相手の問題であって、あなたが背負うものではないよ。
そんなことより、あなたを慕ってくれるお客さんに価値を届けるのだ!

まさに恩師や妻の言う通りです。

理不尽さの原因は相手の内面にあります。

内面と向き合うことは相手の課題であり、僕が落ち込む必要はまったくないのです。

ただ、冷静に振り返ると、僕自身の課題も見えてきました。

僕の課題は、「テイカーのお客さんに商品を提供してしまった点」と「テイカーをうまく教育ができなかった点」です。

そのため、今はギバーのお客さんを集められるよう、理念・価値観・人生観をたくさん発信しています。

テイカーの課題は背負わずに、自分の課題に集中する。

この姿勢が、自分の心を守ってくれます!

感謝の気持ちで心から追い出す

テイカーと関わった人の中には、

ユウキ

テイカーに仕返しをしたい!
何とかしてダメージを負わせたい!

と考える人もいるかもしれません。

僕も苦しんだ過去があるので、気持ちは本当によくわかります。

しかし、仕返しとは、相手のエネルギーを奪う行為です。

仕返しを考えている時点で、テイカーの思考に染まっています。

しかも、その間、ずっと心の中にテイカーを住まわせ続けることになります。

そんなことよりも、ギバーの人間として、理想のお客さんに価値を届ける方が有益です。

それに、何もしなくても、テイカーは必ず報いを受けます。

あなたが関係を絶ったように、テイカーの周囲からは人が離れていきます。

その結果、ビジネスもプライベートも上手くいかなくなる。

まさに因果応報です。

だから僕はいつも、テイカーに対してこう考えます。

ユウキ

商品を購入してくれてどうもありがとう!
自分の成長につながる経験をくれてどうもありがとう!
情報発信のネタを提供してくれてどうもありがとう!
あなたに感謝はしているけど、自分を守るためにも、二度と関わりません!

感謝の気持ちで受け止めつつ、心の中からテイカーを追い出す。

この姿勢こそ、自分の心を守り、人間としての器を大きくしてくれるのです。

まとめ

まとめ

テイカーとは、人のエネルギーを吸い取るモンスターに近いです。

一番大事なのは、テイカーを寄せ付けないこと。

それでもお客さんになってしまった場合は、上手く対応して、穏便に関わりを断ちましょう!

僕の周りはギバーばかりなので、たまにテイカーと出会っても耐えられます 笑

「そういう人って一定数はいるよね」と話すだけでも、気持ちが楽になります^^