僕は、集客において昔から確信していることがあります。
それは、「集客とは、自分の内面を映し出す鏡そのものである」ということ。
世の中には、集客のノウハウを追い求める人が後を絶ちません。
しかし、集まるお客さんの「数」や「属性」も、最終的に決めているのは自分自身の内面です。
理想のお客さんと出会い、共鳴し、長く良い関係を築きたいと願うなら、この避けては通れない法則に向き合う必要があります。
起業初期の大失敗

恥ずかしい話ですが、僕が起業して1〜2年目の頃のエピソードをお話しします。
当時、コンサルティングをしていた僕は、行動力のないクライアントさんに対して、「◯◯さんは行動力が無さ過ぎます」と、言い放ったことがありました。
僕自身は、かなり行動力があり、決めたことをコツコツ継続できるタイプです。
だからこそ、行動も継続もできない人間の気持ちが、当時の僕には全く理解できませんでした。
しかし、いま振り返ればはっきりと分かります。
あの時の言葉は、決して相手の成長を願って発したものではありませんでした。
ただ単に、「自分の思い通りに動いてくれないこと」に対する、自分勝手な苛立ちをぶつけていただけだったのです。
クライアントさんに期待を抱くという、人間として未熟なあり方をしていました^^;
「人に期待せず、人の期待を背負わない」という、今の自分とは真逆のあり方ですね。
意識の向き方で人間関係が決まる

ここで重要なのは、「ギバー(与える人)」と「テイカー(奪う人)」というあり方です。
テイカーは意識が内側に向いており、ギバーは意識が外側に向いています。

当然ながら、良好な人間関係を築くあり方は「ギバー」です。
しかし、かつての僕の振る舞いは、まさに「テイカー」そのものでした^^;
相手が自分の期待通りの動きをしないことに苛立ち、相手を変えようとする。
当時の僕は、相手に自分を満たしてもらおうと考えていたのです。
そんな姿勢でクライアントさんと関わっていては、僕の周りから人はどんどん離れていきます。
どれだけ集客のスキルを身につけようと、はっきり言って意味がありません。
もし、僕がギバーとしてのあり方を持っていたら、振る舞いは180度変わります。
「できなくて当たり前」と相手に寄り添い、小さな一歩を承認し、相手の力を引き出すために自分に何ができるかを必死に考えたはずです。
このように、自分のあり方や行動を変えることで、周りにも影響を与えることを「インサイド・アウト」と言います。
一方で、周りの人や環境の変化によって、自分が変わることを期待することを「アウトサイド・イン」と言います。
言うまでもなく、生きる土台として相応しいのは「インサイド・アウト」です。

「自分が相手を満たそうとしているのか?」「相手に自分を満たしてもらおうとしているのか?」
この意識の向き方の違いこそが、理想の顧客を惹きつけるか、それとも遠ざけるかの境界線です。
内面が変われば景色も変わる

その後、僕は学びや経験を通じて、少しずつ「ギバー」や「インサイド・アウト」の生き方へとシフトしていきました。
体感として自分が変わり始めたのは、起業して3年目の頃です。
事業がちょうど軌道に乗り始めた時期と重なります。
相手に与えることを意識するようになると、集まってくる人の数や層が劇的に変わりました。
僕のあり方に共鳴するように、同じ「ギバー」の気質を持つ人たちが、鏡のように自然と集まってきたのです。
これは何も不思議なことではなく、論理的に考えて当然のことです。
自分が「ギバー」や「インサイド・アウト」のあり方を重んじて、周りに与える行動を取り続けると、そこには強固な信頼関係が生まれます。
その結果、周囲には圧倒的な「居心地の良さ」が漂い始め、多くの人が集まってくるようになります。
さらに重要なのは、その居心地の良さを察知して「定着」するのが、同じように他者貢献を重んじるギバーたちであるという点です。
ギバーにとって最も大きなリスクは、自分の善意を搾取しようとする「テイカー」にエネルギーを奪われることです。
今の僕もそうですが、感度の高いギバーほど、相手が「与える人間」か「奪う人間か」を、無意識に見極めています。
ギバーとしての行動を示すことは、周囲に対して「ここは搾取がなく、与え合う安全な場所である」という強力なシグナルを送っていることと同じです。
結果として、自分の身を守ることに長けた賢いギバーたちが、「ここなら安心して貢献し合える」と確信し、磁石のように引き寄せられ、定着していくのです。
もちろん、母数が増えれば数パーセントの割合でテイカーの方もやってきます。
しかし、テイカーの多くは自然と離れていくのです。
テイカーの行動原理は「自分を満たしてもらうこと」ですが、周囲がギバーばかりの環境では、「搾取」という戦略が機能しなくなります。
僕たちギバーの多くは、エネルギーを搾取しようとするテイカーの存在の見極め、与え過ぎないようにギブの量を調整します。
つまり、ギバーたちのコミュニティ内では、一方的に奪おうとするテイカーの行動は違和感として浮き彫りになり、周りから距離を置かれるようになるのです。
テイカーにとって「奪えない環境」ほど非効率で居心地の悪い場所はないため、より効率的に搾取できる居心地の良い場所を求めて自ら去っていきます。
実際、テイカー気質の傾向のある人で、僕のサービスをリピートした人は過去に一人もいません。
まずは自分の内面を見つめ直す

このような経験を積んで気づいたのが、集客の真髄です。
理想の顧客を集めたいのなら、まずは自分自身の内面を成熟させる必要があります。
もし、自分の内面に「テイカー」や「アウトサイド・イン」の要素があれば、どんなに優れた集客ノウハウを実践しても、意味を成しません。
なぜなら、相手がどれほど素敵なギバーであっても、自分はその価値に気づけず、「もっと自分を満たしてほしい」と要求し続けてしまうからです。
やがて相手は疲れ果て、自分の元を去っていくでしょう。
結果、自分の周りに集まるのは、同じように他者に求めたり、不満を述べたりする、テイカーばかり。
どんな人が周りに集まっているかを見れば、今の自分の内面が分かります。
自分の周りにいる人々は、今の自分自身の内面を映し出す鏡に他ならないからです。
集客スキルを磨くことは大切ですが、それ以上に、鏡に映る自分自身の「あり方」を見つめ直すこと。
それが、理想のお客さんと出会い、共鳴し、長く良い関係を築くための、一番の近道なのです。
まとめ

集客に限らず、この世界は自分の内面が反映されています。
目先のテクニックを追い求めるよりも、まずは鏡に映る自分自身を整えること。
その内面の成熟こそが、結果として理想の顧客を引き寄せ、事業の繁栄へと導いてくれるのです。




