今日は、クライアントワークをしているコンサルタントの方に向けて、「健全な関係性の築き方」についてお話しします。
健全な関係性とは、自立した者同士が協力し合うことです。
これを「相互依存」と言います。
「依存」という言葉が入っているため、ネガティブな印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし、相互依存とは、お互いが自立しており、それぞれが自分の課題や責任を引き受けた上で手を取り合う関係性です。
コンサルタントとクライアントに限らず、すべての人間関係の理想系です。
この記事では、コンサルタントとクライアントの関係性を軸に、「依存」と「自立」の違い、そして相互依存に至るための考え方を整理していきます。
「依存」と「自立」


妻
そんなわけで夫よ。
まずは「依存」と「自立」について教えてくれ。

ユウキ
OK!
例を交えながら説明していくよ。
・依存(依存的な生き方):自分の思考・行動・感情の責任を他者に委ねている姿勢のこと。
・自立(主体的な生き方):自分の思考・行動・感情の責任を自分で引き受ける姿勢のこと。
関連記事:商品が売れるかどうかは、文章の「内容」よりも「姿勢」で決まる。
| 依存の例 | 自立の例 |
|---|---|
| 「なぜ妻はお皿を洗っていないんだ。僕は洗わない。妻のせいでイライラする。」 依存点1.「妻がお皿を洗うのが当たり前」と考えている。 依存点2.妻にお皿を洗うのを押しつけている。 依存点3.怒りを感じたのを妻の責任にしている。 | 「妻がお皿を洗っていない。僕が洗おう。いつも家事をしてくれてありがたい。」 自立点1.「自分のことは自分でやる」と考えている。 自立点2.自分でお皿を洗っている。 自立点3.妻の普段の行いに感謝している。 |

妻
これはまさに、圧倒的な当事者意識と言えますな。
自分の課題や責任を認識して、しっかりと向き合っている状態。

ユウキ
そうだね。
多くの人は、経済的に自立している状態を思い浮かべるかもしれない。
でも、たとえ親元を離れて一人暮らしをしていたとしても、依存的な生き方をしている場合、それは自立とは呼べないんだ。
人間は生まれた時、完全に依存状態です。
赤ちゃんは、親から食事を与えられたり、オムツを替えてもらわないと生きていけません。
大人になるにつれて、「自分のことは自分でやる」という主体性を身につけ、自立していくのです。
しかし、実際には自立できていない大人はたくさんいます。
「彼氏が優しくしてくれない」と不満を言ったり、「無能な上司の下で働くのは辛い」と文句を言いながら生きている人は多いですよね。
真の自立とは、「自分は人に優しい人間であろう」「自分が理想の上司になろう」と、他者や周りに求めず、主体的に生きている人を指します。
「相互依存」と「片方依存」と「共依存」


妻
相互依存、片方依存、共依存?

ユウキ
次のような違いがあるよ。
・相互依存:自立した者同士が支え合う関係性。
・片方依存:一方が自立しており、一方が依存している関係性。
・共依存:双方が依存し合う関係性。
相互依存

妻
自立した者同士が支え合う関係性だね。

ユウキ
うん。
妻、仕事仲間、クライアントさんとは、相互依存の関係性を築いているよ。
お互いが自分の課題や責任と向き合い、相手の課題や責任までは背負いません。
言い方を変えると、「人に期待せず、人の期待も背負わない」という関係性ですね。
片方依存

妻
一方が自立しており、一方が依存している関係性だね。

ユウキ
うん。
幼い子どもは親に依存しているけど、大人になっても誰かに依存しようとする人もいるんだ。
依存する人は、精神的に未熟な傾向があります。
たとえば、「どうして◯◯してくれないの!」と相手を責めたり、不満ばかりを口にしたり、思い通りにいかないと不機嫌になったりします。
そのため、自立側の精神的な負担はかなり大きいです。
ビジネスの現場では、依存してくる人を「テイカー気質」「クレクレ君」「モンスタークライアント」とも呼びます。
僕は、プライベートでもビジネスでも、依存している人間に出会った場合、できるだけ早く関係性を断ち切ります。
共依存

妻
双方が依存し合う関係性だね。

ユウキ
うん。
お互いに悪口を言い合っている夫婦は、共依存と言えるね。
お互いに「相手が悪い」と考え、相手を変えようとして文句を言い合う。
問題の原因が常に「自分の外側」にあると捉えているため、「自分の内側」に目を向けることがありません。
自分が自立しない限り、共依存の関係性からは抜け出せないのです。
「相互依存」の関係性を目指す


妻
つまり人間は、「依存状態」から「自立状態」へと成長する。
そして、自立した者同士が手を取り合うことで、社会が発展していくというわけだ。

ユウキ
その通り。
コンサルタントとクライアントも、相互依存の関係性を目指すことが大切だよ。
そのためにも、次の3つのポイントを意識しよう。
1.自分自身が自立すること
2.関わる人を選択すること
3.必要であれば教育すること
自分自身が自立すること

妻
まず大前提として、自分自身が自立している必要がるよね。

ユウキ
そうだね。
自立しているコンサルタントと、依存しているコンサルタントでは、クライアントとの関わり方が根本的に違うんだ。
| 依存の例 | 自立の例 |
|---|---|
| クライアントに期待を抱きます。 期待の正体は、「結果を出して自分を喜ばせてほしい」という欲望に過ぎません。 期待に応えないと苛立つのは、自分の感情を相手の行動に依存させている状態です。 | クライアントに期待をしません。 「結果を出せる環境を整え、ゴールまで導く」という自分の課題に集中します。 もし結果が出ない場合、「より良い指導方法はないか?」と、自分の内面と向き合います。 |
日本では、「君の活躍に期待しているよ」という言葉が、当たり前に使われています。
一見、前向きな言葉に聞こえますが、そこには「自分の思い通りの結果を出してほしい」という、身勝手な欲望が含まれている可能性もあります。
これはあくまでも僕の経験則ですが、相手に期待をする人ほど、自分の都合や感情を優先していることが多くありました。
本来、コンサルタントの役割とは、クライアントが目標を達成できるように導き、その成長を支えることです。
そこに、結果への期待は必要ありません。
また、「期待に応えられるように頑張ります!」というクライアントがいた場合、僕は少し注意を向けます。
クライアントの課題とは自分の目標を達成することであり、誰かの期待に応えることではありません。
期待を背負ってしまうと、行動の基準が「自分の意思」ではなく「相手の評価」になります。
それはやがて、メンタルを消耗させてしまいます。
理想の関係性とは、お互いが「人に期待せず、人の期待も背負わない」という軸を持った相互依存です。
その関係に至る前提として、まずは自分自身が自立している必要があるのです。
関わる人を選択すること

妻
世の中には、依存体質の人は結構いるよね。

ユウキ
うん。
健全な関係性を築くために大切なのは、関わる人を選択すること。
自立体質の人を集めて、依存体質の人は遠ざけよう。
僕は普段から、「主体性を持つことの重要性」や「人間として大切なあり方」を発信しています。
僕と同じ価値観を持った人や、共感してくれた人を集めるためです。
また、商品やサービスを提供する人も、かなり厳選しています。
相性の合わない人に商品やサービスを提供しても、お互いにストレスを抱えてしまうからです。
具体的には、コンサルティング提供前には、無料相談を実施しています。
申し込みページには「主体性を持って行動できる人のみお申し込みください」と記載しており、「約束を守れる」にチェックをしてもらった人のみ申し込めます。
その後、一対一で面談し、「この人とは良い関係性を築けそうだ」と判断した人とだけ契約します。
一方で、「この人は依存体質の傾向があるな…」と感じた場合は、丁重にお断りします。
さらに契約書には、「どこまでがコンサルタントの課題」で、「どこからがクライアントの課題」かわかるように、サポート範囲を明確に記載します。
こうすることで、自立体質の人との関係を育み、依存体質の人とは距離を保てるのです。
必要であれば教育すること

妻
かなり徹底しているけど、それでも依存体質の人を100%は避けられないよね。

ユウキ
そうだね。
ごく稀に依存体質のクライアントさんと関わってしまうんだ。
いわゆる、テイカー気質の人だね。
依存傾向のあるクライアントさんの例がこちら。
| 依存の例 | 自立の例 |
|---|---|
| ・私が昨日更新したブログの記事、内容はどうでしたか? ・ステップメールの書き方、なぜ教えてくれないんですか? ・LPの登録率が低いのに、どうして改善してくれないんですか? | ・ブログの記事を書いたので、添削をお願いできますか? ・ステップメールを作りたいので、構成の相談に乗ってくれますか? ・LPの登録率を上げたいので、一緒に改善点を考えてくれますか? |
自立している人は自分からアクションを起こすのに対し、依存している人は相手からアクションを起こすのが前提になっています。
人を頼ること(主体性を持ち、相手に協力をお願いすること)と、依存すること(主体性を手放し、相手に課題や責任を背負わせること)を履き違えています。
例えば、「書いた文章の添削をお願いする」という行為はクライアントの課題であり、「文章を添削して評価する」のはコンサルタントの課題です。
依存体質のクライアントは、「書いた文章の添削をお願いする」という課題を放棄し、「内容はどうでした?」と相手の評価を待つだけの姿勢をとります。
依存体質の人の多くは、自分が相手に依存していることに気づいていません。
相手が自分の期待通りに動くことを当然だと考え、それが叶わないと不満を抱くのです。
このようなクライアントさんがいた場合、僕は相手が自立できるよう、主体性の大切さを伝えます。
ただし、正直に言うと、依存体質の人を教育するのは非常に難しいです。
他責思考の傾向が強く、自分の問題を受け入れられなかったり、無意識に人へ責任を押し付けようとするからです。
実際、以前に依存体質のクライアントさんと関わったことがありますが、最後まで他責思考が改善することはありませんでした。
教育することは、コンサルタントの課題です。
しかし、その内容をどう受け止め、どう行動するかは、クライアントさん自身の課題です。
より良い教育方法を模索する姿勢は大切ですが、教育しきれなかったからといって、コンサルタントが責任を感じる必要はありません。
そして、契約期間が終わった後は、依存体質の人とは関わらない。
その方が、お互いに余計なストレスを抱えないで済みます。
徹底して境界線を引くことで、依存体質の人を避け、自立体質の人と良好な関係を築けるのです。
まとめ


妻
まずは自分自身が自立するところから、すべてが始まるね。
「良いクライアントさんに出会えない…」と不満を言っている場合、その原因は自分にあると思ったほうが良いね。

ユウキ
そうだね。
自分の発信の内容に問題があるのかもしれないし、自分が相手の魅力に気づいていないだけかもしれない。
だからこそ、まずは自分の内面と向き合うことが大切なんだ。
人間関係とは、まさに鏡のようなものです。
僕はこれまで、多くの経営者や個人事業主の方々と関わってきました。
その中で、「この人は人格が成熟していて、魅力にあふれている」と感じた人は、同じように魅力的な人に囲まれています。
一方で、「この人は他者に期待ばかりを抱き、不満や文句ばかり言っているな」と感じた人は、同じような依存体質の人と関わっているか、孤立していることが多いです。
だからまずは、自分自身が自立することから、すべてが始まります。
その上で人格を磨いていくことで、自立した者同士が協力し合う、理想的な相互依存の関係性を築けるのです。




