僕が大切にしている考え方の一つに、「インサイド・アウト」があります。
自らの人格を成長させることで、周りに影響を与える生き方です。
しかし、世の中には「アウトサイド・イン」で生きている人が多くいます。
他者や環境の影響により、自分を変えようとする生き方です。
今回は、インサイド・アウトとアウトサイド・インという、対照的なビジネス思考を解説します。
インサイド・アウトとアウトサイド・イン
インサイド・アウトとアウトサイド・インの違いは次の通り。

| インサイド・アウト | アウトサイド・イン |
|---|---|
| 自分のあり方や行動を変えることで、周りにも影響を与える。 例1.AIの回答がイマイチな時は、自分の指示の出し方は適切だったかどうかを見直す。 例2.良いお客さんに出会えない時は、自分は魅力的な発信ができているかを振り返る。 例3.周りの人が優しくしてくれない時は、自分は人に優しく接しているかを省みる。 例4.クライアントが行動しない時は、自分の指導方法はわかりやすかったかを考える。 例5.部下想いの理想の上司が欲しい時は、自分が理想の上司になろうと考える。 | 周りの変化によって、自分が変わることを期待する。 例1.AIの回答がイマイチなのは、AIそのものの性能に問題があるからだと考える。 例2.良いお客さんに出会えないのは、お客さんが自分の良さをわかってくれないからだと考える。 例3.周りの人が優しくしてくれないのは、周囲の人間関係が冷たいからだと考える。 例4.クライアントが行動しないのは、本人の努力ややる気が足りないせいだと考える。 例5.部下想いの理想の上司がいないのは、会社の教育が悪いせいだと考える。 |
インサイド・アウト
大切なのは、インサイド・アウトという考え方です。
インサイド・アウトは、自分でコントロールできる領域に力を使う姿勢だからです。
たとえば、部下が思うように仕事ができないと感じたとき。
「自分の指導は本当に適切だっただろうか?」「どうすれば、部下の力を引き出せるだろうか?」と、自分の内面と向き合えます。
他者は変えられませんが、自分の関わり方、伝え方、指導方法は変えられます。
合理的ですし、良好な人間関係を築きやすいです。
「自分を変えることで、外部へと影響を与える」
まさに、主体性を持った生き方と言えます。
アウトサイド・イン
アウトサイド・インは、「他者や環境が変わること」を前提にします。
当然ながら、他者や環境は、自分でコントロールできません。
それにも関わらず、仕事のできない部下に「もっと成果を出せ!」と責めてしまう。
やがて、「部下が悪い」「会社が悪い」「社会が悪い」と、怒りや不満が積み重なっていきます。
自分の人生の主導権を、外に預けてしまっている状態ですね。
それは、依存体質であり、同時に他責思考でもあります。
アウトサイド・インで人生が上手くいっている人を、僕は一人も知りません。
インサイド・アウトが僕の人生を変えた
僕は昔、一年間だけ会社員として働いた経験があります。
入社当初は熱意があり、考え方もインサイド・アウトでした。

ユウキ
なかなか問題の多い会社だな。
自分が出世をして、リーダーになり、組織を変えていこう!
そうすれば、きっとより良い社会を実現できるぞ^^
ところが、次第にその熱意は薄れていきました。
会社員が向いていなかったこともあり、アウトサイド・イン寄りの考え方になっていったのです。

ユウキ
もっと給料、上がらないかな…。
どこか良い会社から、スカウト来ないかな…。
そんなある日、学生時代の友人と久しぶりに再開しました。
彼は自分の意思でフリーランスという生き方を選び、イキイキと活動していたのです。
その姿を見たとき、僕の中で何かがハッと切り替わりました。

ユウキ
理想の環境とは、与えられるものではなく、自分で作り出すものだ。
自分で起業をして、自分らしく活動できる環境を作ろう!
そして、2014年に個人事業主として起業し、2018年には株式会社GREENを設立。
インサイド・アウトという生き方をしていなければ、今の僕は存在しません。
現在も社会へ良い影響を与えられるよう、「世と人に尽くすため、人格を磨き続ける。」という信念を持って活動しています。
インサイド・アウトの考え方
インサイド・アウトとは、「自分でコントロールできる領域に力を使う姿勢」です。
「何でもかんでも自分が背負う」という意味ではありません。
以前、主体性のないクライアントさんと関わったことがあります。
その方はアウトサイド・イン寄りの考え方で、うまくいかない原因を外に押し付ける傾向がありました。
僕にできることは、クライアントさんにあり方を指導することです。
「自分の伝え方は適切か?」「自分の指導方法に改善点はないか?」
これらは自分がコントロールできる領域なので、何度も見直しました。
しかし、最終的にクライアントさんは主体性を持てず、他責思考のままでした。
伝え方や指導内容を見直すことは、僕の課題です。
一方で、その指導をどう受け取り、どう行動に移すかは、クライアントさん自身の選択です。
クライアントさんのあり方が成長しなかったことまで、僕が責任を背負い込む必要はありません。
自分ではコントロールができない領域だからです。
このように、「自分の課題・責任」と「相手の課題・責任」を分けて考えることを、「課題の分離」といいます。
課題の分離ができないと、他者の課題や責任まで背負い込んでしまうので、人は簡単に消耗します。
こちらがインサイド・アウトで生きていても、すべての人が同じ姿勢で関わってくるわけではありません。
アウトサイド・インの思考で関わってくる人も、世の中にはたくさんいます。
自分ではなく他者を変えようとしたり、自分の課題や責任を他者へ押し付けようとする人もいるのです。
だからこそ、自分がコントロールできない領域に関しては、手放す勇気を持ちましょう。
自分でコントロールできる領域に力を使い、自分ではコントールできない領域は手放す。
これが、自分をすり減らすことなく、周りに良い影響を与えられる、インサイド・アウトの考え方です。
まとめ
インサイド・アウトとは、人生の主導権を自分が握る生き方です。
一方、アウトサイド・インとは、人生の主導権を手放す生き方です。
他者を変えるのではなく、自分の内面を変える。
環境に不満を言うのではなく、自分の内面と向き合う。
この積み重ねが、確実に人生を豊かにしていきます。




