ついに観てきました、ドラゴンクエストの劇場版であるユア・ストーリー!
僕の一番好きなゲームである、ドラクエ5の映画化だったので、興味あり不安ありで観にいきました。
何やらネット上では賛否両論が吹き荒れていますね^^;
そんな賛否両論あるユア・ストーリーの、素直な感想を書いてみました。
ドラクエの思い出たち
まず、僕のドラクエの思い出から簡単に紹介します^^
僕はこれまで、ドラゴンクエストのナンバリング作品はすべてプレイしています。
幼い頃はドラクエの4コマ漫画を読み、バトル鉛筆などのグッズも集め、腰にはあるくんですをつけていました 笑
生粋のドラクエオタクであり、ドラクエと共に人生を歩んできたと言っても過言ではありません!
ドラクエ5との出会い
そんな中でも特に好きな作品が、映画化されたドラゴンクエスト5です!
最初にプレイしたドラクエであり、この世に存在する全てのゲームで、僕の中ではNo.1の作品です。
かなりマニアックなので、知らない人は多いと思いますが、CDシアターも聞いたことがあります 笑
ドラクエ5との出会いは、忘れもしない小学1年生の頃です。
父親にスーパーファミコンを買ってもらい、その頃は姉と一緒にマリオやぷよぷよで遊んでいました。
そんなある日の冬、父親が10個ほどの中古ソフトを大量に買ってきます。

父親
これがクリスマスプレゼントだ。
お姉ちゃんと一緒に仲良く遊ぶんだぞ!
小学生の子どもにとって、大量のゲームソフトはテンション上がりまくりでした 笑
その大量のゲームソフトの中に紛れていたのが、ドラゴンクエスト5です。
何気なくプレイしたドラクエ5が、僕をドラクエの道へと引き込んだのでした…。
ドラクエ5(オリジナル版)の思い出
ドラクエ5は、小学生ながらに親子三代に渡るストーリーに衝撃を受けました。
目の前で父親を殺され、10年以上も奴隷として働かせられ、幸せを手にしたと思えば魔物に妻をさらわれ、挙げ句の果てに8年間も石にされ、せっかく再開できた母親も死んでしまう。

ユウキ
な…なんて波乱万丈なストーリーなんだ!
そんな人生の中で、親友ができたり、魔物に懐かれたり、愛する女性と結婚したり、2人の子宝に恵まれたりと、まるで人生を体験しているようなストーリーに、一気に引き込まれました。
ゲームの中で結婚できる作品なんて、当時としてはかなり珍しかったと思います。
魔物を仲間にできるシステムにもワクワクしました。
そんなどハマりした、スーパーファミコン版のドラクエ5ですが、実はクリアしていません。
セーブデータが消失しまくったからです 笑
呪いの音楽に、どれだけのトラウマを植え付けられたことか…。
セーブデータが消えども何度もやり直し、魔界でキラーマシンというレアモンスターを仲間にし、エビルマウンテンで母親に再開し、再び呪いの音楽…。

ユウキ
さすがにもう一回最初からやるのキツイわ…。
いつの日かスーパーファミコンが壊れて動かなくなってしまい、ドラクエ5もTSUTAYAで売られてしまうのでした…。
ドラクエ5(リメイク版)の思い出
それから約10年。
高校生になった僕は、PS2でリメイクされたドラクエ5を購入し、10年越しにエンディングまでたどり着くのでした。
会話システムのクオリティに驚きです。
その後、ニンテンドーDSのリメイク版も購入しました。
これまでに、SFC、PS2、DSと、少なくとも10週はプレイをしていると思います。
ストーリーの流れやキャラの台詞なども、ほとんど把握しています 笑
それでも何回もやりたくなるのが、ドラクエの魅力ですね!
「今回こそは絶対にフローラを選ぶぞ!」と思いながら、結婚前夜のルドマンの別荘でビアンカと会話をする度に、心が揺れてビアンカを選んでしまうのでした。
あそこで愛の旋律が流れるのはズルい…。
リメイク版ではフローラを選んだこともあるのですが、天然キャラで意外と面白かったです 笑
ドラクエ5(映画版)への想い
たくさんの思い出があったからこそ、ドラクエ5が映画化されると聞いた時、

ユウキ
マジか!!
一体どんな作品になるんだ!?
と興味があった反面、

ユウキ
いやでも、ゲームのCG実写化か…。
漫画の実写化は失敗するパターンも多いし、思い出を汚されたくないわ…。
と不満もありました。
そんな複雑な想いを抱えていたのです。
ユア・ストーリーを観にいくことに
正直、ユア・ストーリーは観ないつもりでした。
ファンとしては観たい気持ちもあったのですが、デザインは鳥山明さんじゃないですし、声の担当も俳優さんや女優さんばっかりです。
原作のイメージを壊さないように、映画を観るのはやめようと思いました。
ネット上で評価を確認してみると、何とまぁレビューが大荒れです 笑
賛否両論とは言うものの、7対3ぐらいの割合で否の意見が多いです。

ユウキ
まぁ良い噂よりも悪い噂の方が広まるからな。
それにしてもここまでの酷評、逆に気になる!
どんな作品か自分の目で確かめよう!
そんな訳で、妻と映画館に行くことにしました。
僕と妻が映画を観ることで、これからのドラクエの開発費に使ってもらえます 笑
酷評は多いものの、映画の制作陣は、良い作品を作る気持ちで作り上げたことに違いはないですからね。
ちなみに、妻はドラクエ5は未プレイですが、僕がプレイしていたゲーム画面をずっと見ていたので、内容は大体知っています。
監督である山崎貴さんの作品は、中学生の頃に「リターナー」、高校生の頃に「ALWAYS 三丁目の夕日」を観ています。
特にリターナーは衝撃的でした。
その時代の邦画作品でVFXを使うのは珍しかったですし、「日本の映画でも、これだけ凄いSFアクションが撮れるんだ!」と感動したのを覚えています。
ユア・ストーリーの感想
前置きが長くて申し訳ありませんが、ここからが映画の感想です!
良かった点と残念だった点で、分けてみました^^
良かった点
・すぎやまこういちさんの曲が最高!
・戦闘シーンが大迫力!
・感動的なシーンが多い!
・キャラクターの声が意外と合っている!
・ビアンカとフローラが可愛い!
すぎやまこういちさんの曲が最高!
まずはこれ!
劇中ではすぎやまこういちさんの曲が、「これでもか!」というぐらい流れます。
映画で使われている曲は、全てドラクエのBGMなので、ファンにはたまりません!
しかも、ドラクエ5だけではなく他の作品からの曲も多いです。
「他の作品からの曲が流れたら、雰囲気壊れちゃうんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、映画と曲が非常にマッチしており、全く違和感はありませんでした。
どんなBGMが流れたかを、一覧でまとめました。
ドラゴンクエスト3:「まどろみの中で」「そして伝説へ」
ドラゴンクエスト4:「馬車のマーチ」「大魔王」「戦闘-生か死か-」
ドラゴンクエスト5:「序曲」「街は生きている」「王宮のトランペット」「地方の彼方へ」「洞窟に魔物の影が」「戦火を交えて」「不死身の敵に挑む」「愛の旋律」「哀愁物語」「高貴なるレクイエム」「天空城」
ドラゴンクエスト6:「迷いの塔」「空飛ぶベット」「敢然と立ち向かう」
ドラゴンクエスト9:「決戦の時」
こうやって書き並べてみると、凄まじい数の曲ですね。
この他にもいくつか流れていたと思います。
ドラクエ9のラスボス戦の曲、決戦の時が流れた時は驚きました。
しかも、ラストの胸熱シーンで流れるので、個人的には鳥肌ものです!
戦闘シーンが大迫力!
戦闘シーンの映像は大迫力です。
すぎやまこういちさんの熱い曲と合わさるので、尚更テンションが上がります 笑
メタルスライムの硬さだったり、魔物を倒した時に飛び散るゴールドの感じなど、細かい表現もコミカルに描かれています。
特に、最後のバトルシーンは必見ですね。
主人公リュカのバギクロスや、勇者アルスのギガデイン、ビアンカのメラミやザラキなど、ドラクエの有名呪文が連発されます。
呆気なくやられてしまった敵もいましたが(笑)、見所は多かったです。
戦闘シーンは、やはりゲーム本編よりも、映画の方が迫力がありますね。
感動的なシーンが多い!
ドラクエ5をプレイしたことのある人であれば、思わず感動するようなシーンが沢山あります。
スーパーファミコンのドラクエ5の映像から、映画がスタートします。
嬉しさと懐かしさで、この時点で少し泣きそうになりました 笑
・ヘンリー王子がリュカと別れる場面
・10年ぶりにゲレゲレが仲間になる場面
・リュカがビアンカやフローラと再会する場面
・大人のリュカが子どもの自分に会いに行く場面
リアルタイムでプレイしていた僕にとっては、こういったシーンが観れるだけでも嬉しいです。
反対に、パパスがゲマにやられてしまうシーンは胸が痛くなります。
映像がリアルになったことで、ゲマの残忍さが余計に目立つようになりました。
個人的に一番感動したのは、アルスが天空の剣を引き抜くシーンです。
ここでリュカの息子であるアルスが、天空の勇者であることが発覚するのですが、流れる序曲と相まって鳥肌が立ちます。
僕にとっては、作中で一番の見どころでしたね。
キャラクターの声が意外と合っている!
僕は映画の吹き替えには、声のプロである声優さんを起用してほしいと思っています。

ユウキ
そもそもヒーローズやライバルズで、既に演じている声優さんがいるのに、何でわざわざ俳優さんや女優さんを起用するの!?
素人である僕が語るのもおかしいですが(笑)、やはり体の全てを使って演技をするのと、声だけで演技をするのは違いがあると思います。
それに俳優さんや女優さんは、視覚的なイメージが強すぎるので、声を聞いても本人の顔が浮かんでしまいます。
しかし、キャラクターによっては、意外と声がマッチしていました。
例えば、リュカを演じた佐藤健さんや、ビアンカを演じた有村架純さん。
リュカの声が物凄く自然だったので、佐藤健さんが演じていると聞かなければ、全く気付かなかったと思います。
有村架純さんの声も、強気で男勝りなビアンカのキャラクターに、見事にマッチしていました。
フローラは、ヒーローズやライバルズで演じている、花澤香菜さんのようなおっとりした声が好きですね。
それでも、波瑠さんはなかなか合っていたと思います^^
そして、ずば抜けて演技力が高く、超絶ハマり役だった人がいました。
それが、ゲマ役を演じた吉田鋼太郎さんです。
個人的にはゲマの声はドラゴンボールのフリーザのイメージでしたが、まさかここまでしっくりくる声の主がいるとは 笑
普通に声優さんが演じていると言われても、全く気が付かなかったと思います。
もちろん、それでも声優さんを使って頂きたいのは、変わりないですけどね…。
ビアンカとフローラが可愛い!
ビアンカとフローラの二人は、かなり可愛かったです。
リュカに出会って思わず赤面してしまうフローラとか、リュカからプロポーズされて涙を流してしまうビアンカとか、すごく可愛いです 笑
ドラクエ5の目玉とも言えるイベントは、やはり結婚相手の選択でしょう。
ビアンカと結婚をすればフローラ派の逆鱗に触れ、フローラ派と結婚すればビアンカ派の逆鱗に触れる…。

ユウキ
こりゃあ賛否両論巻き起こるぞ!
と心配していましたが、「なるほど!こういう流れで来たか!」と思いました。
リュカはビアンカと共にブオーンを退治し、その褒美としてルドマンからフローラとの結婚を許されます。
しかし、結婚前夜に占いババアが現れ、「お前は自分の本当の気持ちに気付いていない。」と言われます。
「どんなことでも言い合え、自分の背中を安心して任せられる。」そんなビアンカのことが好きだと気付き、フローラとの結婚を断ります。
実はその占いババアは、フローラが化けた姿でした。
リュカに後悔してほしくないが為に、占いババアの姿で近づいたのです。
そしてフローラの一言。
「こんなこと、しなければ良かったかな。」
フローラの健気な一面が垣間見れるシーンです。
一方的にリュカがビアンカを選んでしまえば、フローラの立場はありません。
しかし、映画ではリュカに対して、フローラ自身がビアンカとの結婚を仕向けたので、「フローラ派も納得できる」流れだと思います。
強気で男勝りで、何でも言い合える幼馴染のビアンカ。
健気でおしとやかで、主人公を密かに思い続ける令嬢のフローラ。
結論を言えば、どちらも可愛いです 笑
できれば鳥山明さんにデザインをしてほしかったですが、二人が可愛いことに変わりはありません!
イマイチだった点
・デザインが鳥山明じゃない!
・声優さんをほとんど使っていない!
・ストーリーやキャラクターが大幅カットされている!
・原作と映画でキャラクターの性格が違う!
・ラストのオチに突っ込みどころが多い!
デザインが鳥山明じゃない!
やはりキャラクターデザインは、鳥山明さんが良かったですね。
「堀井雄二さん」「鳥山明さん」「すぎやまこういちさん」という黄金メンバーが3人揃ってこそ、ドラゴンクエストだと思っています。
映画のデザインも悪くはないのですが、目がどうも不自然で、ドラクエのキャラに合っていないと思いました。
鳥山明さんのキャラクターが大好きな僕は、

ユウキ
やっぱりドラクエのキャラは、鳥山明じゃないとね!
と思っちゃいます。
声優さんをほとんど使っていない!
先ほど、キャラクターによっては声がマッチしていると言いましたが、やはり合わないキャラクターもいます。
例えば、サンチョの声はケンコバさんそのままです 笑
ケンコバさんが喋っているだけにしか聞こえません。
パパスを演じた山田孝之さんも同様。
ヒーローズ2でもツェザールを演じていますが、山田孝之さんの声にしか聞こえません。
山田孝之さんは演技も上手く、良い声をしています。
僕も妻も好きな俳優さんですが、あまりにも山田孝之さん過ぎるのです 笑
僕はドラクエというファンタジーの世界にどっぷり入り込みたいです。
その点、現実の人間が垣間見えてしまうのは残念に思います。
やっぱり声優さんを使ってほしいなぁ…。
ストーリーやキャラクターが大幅カットされている!
30時間前後もある長編ストーリーを、2時間という短い尺にまとめる。
そう考えると、ある程度のカットは仕方ありませんが、ドラクエファンとしては少し寂しいですね。
カットされたイベントやキャラ、ストーリーの変更は次のとおりです。
カットされたイベント | カットされたキャラ | ストーリーの変更点 |
---|---|---|
・お化け退治 ・妖精の国の冒険 ・ニセ太后の退治 ・カボチ村の救済 ・ヘンリーの結婚 ・リング探し ・グランバニアの生活 ・エルヘヴンの存在 ・天空城の存在 ・魔界の突入 | ・ベラ ・マリア ・コリンズ ・デール ・アンディ ・オジロン ・ピピン ・イブール | ・パパスの王様設定は全てカットされている ・プサンがセントベレス下の村で働いている ・レヌール城で手に入るのがドラゴンオーブに変更されている ・フローラとの結婚条件がブオーンの討伐に変更されている ・ルドマンから貰えるのが天空の剣に変更されている |
原作とかなりストーリーが変わっています。
しかし、せめて主人公の娘は出てほしかった!
原作では男の子(レックス)と女の子(タバサ)が、双子として誕生しますが、映画ではアルスという名前の男の子が一人だけ。
「ストーリー的には勇者が一人いれば十分!」という判断だったのかもしれませんが、タバサファンの僕としては、是非とも映画で見てみたかったですね。
「主人公」「妻」「息子」「娘」の4人が揃ってこその、ドラクエ5でしょう!
あと、スライムナイトのピエールも好きです。
原作と映画でキャラクターの性格が違う!
原作と映画では、キャラクターの性格が少し違います。
例えば、主人公は原作ではたくましい男性ですが、映画ではやや弱気でコミカルな男性になっています。
これはオチの都合上、仕方ないことでもあります。
ビアンカは原作では優しくて頼れるお姉さんですが、映画では気が強くて男勝りな女性です。
もちろん、これはこれで可愛いのですが、やはり少し違和感を感じます。
ヘンリーは原作では青年時代に突入するとかなり丸くなりますが、映画では少しプライドが高いです。
王子様気質が抜けきっていません。
原作に思い入れがある人ほど、キャラクターの性格変化は違和感を感じると思います。
特に目立つのはルドマンですね!
原作ではフローラを選ばずビアンカと結婚しても、主人公を息子のように慕ってくれます。
無償で結婚式を開き、天空の盾を譲ってくれて、更には船まで貸してくれるという、超絶器の大きい大富豪です。
しかし、映画のルドマンは、「結婚を取り止めるとは何事だ!二度とフローラに顔を見せるな!」と激怒します 笑
それでも結局、勇者を探そうとするリュカの為に天空の剣を譲ってくれるのですが、原作のルドマンを知っている僕からすると少し残念です。
ラスト15分間のオチに突っ込みどころが多い!
一番注目すべきは、ラスト15分間のオチでしょうね 笑
突っ込みどころが多く、結構な衝撃でした。
実は今まで旅をしてきたのは、現実世界ではなくてバーチャルの世界です。
幼い頃にドラクエ5をプレイしていた主人公が、新しく開発されたVRドラクエ5のゲームに入り込んでいたというオチでした。
主人公であるリュカが、原作とは違い少し弱気でコミカルな一面を持っていたのは、プレイヤーの性格が反映されていたからです。
そんなVRの世界にコンピューターウイルスのミルドラースが侵入し、世界が破壊されそうになります。
絶対絶命のピンチの時、仲間のスラリンがアンチウイルスソフトとしてリュカの側で監視していたことがわかります。
スラリンはアンチウイルスソフトであるロトの剣をリュカに渡し、リュカは見事にミルドラースを倒すのでした。
これはまさに夢オチに近い、禁じ手とも言える手法ですね 笑
ミルドラースから追い討ちをかけるように、「これを作った人間は、この世界のことが嫌いでね。制作者からお前に言いたいことがある。早く大人になれ…だそうだ」というセリフが出てきます。
このセリフについて考えると、「ゲームなんてくだらないことやっていないで、いい加減に現実を見ろよ」とゲームを否定し、全ドラクエプレイヤーを敵に回すかのような発言に捉えられます。
しかし、その後で、「お前にはわからないだろう!親からゲームをプレゼントされて、ワクワクした時の気持ちが!架空の世界の冒険なんかじゃない!仲間も!経験も!全て俺の中で生きているんだ!」というリュカのセリフと共に、ミルドラースを葬り去ります。
このセリフは、「ゲーム中での体験や感情は全て本物だ!自分の中に永遠に残り続ける!」と捉えられるので、ゲームを否定するというよりも、むしろゲームを肯定したようなメッセージです。
僕たちのような、ドラクエ5をプレイしていた人たちに向けて、「君たちがプレイしたドラクエの体験は全て本物である」というメッセージを送っているようにも捉えられます。
そうやって捉えると、感慨深いものがあります。
サブタイトルのユア・ストーリー(あなたの物語)にも納得しました。
正直に言えば、僕はドラクエの世界にどっぷりと入り込みたいので、ゲームや映画の中で、現実の世界を見せて欲しくはありません。
「仲間と共に魔王を倒してハッピーエンド!」
これが僕の求めているドラクエであり、変なひねりは必要ないと思っています。
だからこそ、VR世界の物語ではなく、ファンタジー世界の物語として完結してほしい気持ちはありました。
しかし、ゲームのドラクエ5と別物として考えれば、これも一つの終わり方だと思います。
賛否両論はあるでしょうが、これはこれで受け入れられます。
あ、可愛かったスラリンが、いきなり山寺宏一さんのダンディな声で喋り始めたのは、さすがにおかしかったですね 笑
スラリンの可愛らしいルックスと、山ちゃんのダンディな声に違和感がありすぎて、「これはギャグでしょ!」と思ってしまいました。
決して笑うようなシーンではなく、むしろ感動するシーンです。
しかし、隣で観ていた妻は、我慢できずに吹き出していました 笑
ユア・ストーリーの総合的な評価
100点満点で点数を付けるとしたら、僕としては50点ぐらいですかね。
妻はラストが残念だから、40点ぐらいと言っていました。
正直に言うと、もっと酷い出来だと思っていました 笑
デザインは鳥山明さんじゃないし、キャラの声は俳優さんや女優さんばっかりだし、オチがめちゃくちゃ叩かれているし…。
実際に観てみると、「ストーリーやキャラクターを省きすぎている」「キャラクターの性格が違う」「オチのツッコミどころが満載」など、残念な部分もありましたが、それでも観て良かったと思います。
ドラクエファンとしては、すぎやまこういちさんの曲が沢山聞けるのは、やっぱり凄く嬉しいです。
一つ一つのシーンも、

ユウキ
あ、このシーンはこんな風に表現するんだ!
あれ、ここは原作と違う!
と、何だかんだで楽しめました。
大好きだったキャラクターがリアルな頭身で描かれ、ボイス付きで喋ってくれるのは感動です。
戦闘シーンも迫力満載ですし、あの大作ストーリーを2時間で上手くまとめたなと感心します。
原作のドラクエ5とは別物ですが、堀井さんが認めたのですから、これも歴としたドラクエ作品の一つでしょう!
これは「結末をどう捉えるか?」によって、評価が大きく分かれる作品だと思います。
賛否両論あるのは仕方ないですね。
まとめ
幼い頃、ドラクエ5に夢中になりました。
・強敵にやられても何度も立ち向かう楽しさ。
・新たな土地に足を踏み入れる楽しさ。
・目的を持って冒険をする楽しさ。
失敗や挑戦が、楽しくて仕方なかったんですよね。
しかし、大人になると、子どもの純粋な気持ちを忘れてしまう人は多いと思います。
失敗を恐れて挑戦しなくなったり、冒険せずに無難な道を進んだり…。
「人生はロールプレイングだ!」
ドラゴンクエストの生みの親である、堀井雄二さんの言葉です。
人生という物語の主人公は、自分自身である。
周りの目を気にしたり、人と比べたりせず、自分自身の信じる道を進めば良い。
冒険や挑戦をする上で、失敗することもある。
しかし、失敗を乗り越えた先に成功があり、人は成長していく。
「人生はロールプレイング」という言葉の裏には、こういった意味があると思います。
僕がドラクエから教わったことであり、今の挑戦と失敗を繰り返しています^^
これからも、そんな気持ちを忘れずに、活動していきたいと思います。
ユア・ストーリー、あなたはどんな感想を持ちましたか?
もしもまだ観ておらず、今回の記事を読んで興味を持った場合はぜひ鑑賞してみてくださいね。
鑑賞する場合は、「ゲームのドラクエ5とは別物!」と割り切った方が良いです。
「ドラクエ5のイメージを壊したくない!」「結末を受け入れられない!」という場合は、観ない方が良いと思います。
ちなみに、映画を観て懐かしくなったので、帰宅後にドラクエ5をまた一からプレイしました^^
ユア・ストーリーに携わった方々が僕の記事を読むことはないでしょうが、素晴らしい作品を制作して頂きどうもありがとうございました。
そして堀井さん、スクエニさん、これを機会にドラクエ5の更なるリメイクを作って頂けると嬉しいです 笑
キャラボイス付きで綺麗なグラフィック、そんなドラクエ5を待っています!