2014年1月に起業し、気づけば今年で13年目を迎えました。

ふと、起業当初の情景や想いを振り返ることがあります。

今回は、今の僕を形作っている「原点」について綴ってみようと思います。

カッコよく言うと、僕の人生の美学です 笑

向いていない会社員生活を送る日々

僕はもともと、新卒の会社員として働いていました。

ところが、お世辞にも会社員が向いているとは言えなかったのです。

コミュニケーション能力は高いので、同期や先輩、上司ともかなり良好な関係を築いていました。

人間関係には恵まれていたと思います。

でも、僕は組織の中での振る舞いにどこか違和感を感じていました。

会社員では貫けない僕の信念

僕の根底にある信念は、「社会のみんなが豊かになること」です。

会社という組織であれば、共に働く仲間、サービスを受け取るお客さん、そしてその先に広がる社会全体。

すべてが幸福になる「三方よし」の循環を作ることを大切にしています。

しかし、組織という場所では、時にそれが許されません。

例えば、社内の力関係を維持するために、「不条理なルール」に従わなければならない瞬間があります。

「この行動に、一体何の意味があるのか?」

それに加えて、僕は感受性が強く、人の感情の変化にものすごく敏感です。

組織のように多くの人がひしめき合い、複雑な思惑が飛び交う環境にいるだけで、人一倍疲弊してしまいます。

だから、毎日会社へ出勤しながらも、心の中で「別のどこか」を求めていたのです。

そんなとき、フリーランスとして自由に活動する学生時代の友人と再会しました。

組織の枠にとらわれず、自分の信念を貫き活動する友人。

それは、当時の僕にとって輝いて見えたのです。

「起業」というこれまで遠くにあった選択肢が、目の前に現れた瞬間でした。

満員電車で思い描いた人生最後の日

「このまま会社員を続けるか、それとも独り立ちするか」

会社員をしていれば、それなりに安定した生活は得られる。

でも、自分の気質や性格を考えると、おそらく起業家の方が向いている。

迷いながらも電車に揺られていたある日、人生最後の日のことを思い描いてみました。

「あぁ、会社員は向いていなかったけど、安定していて良い人生だったなぁ…」

…いや、そうは思わないだろうな 笑

むしろ後悔しそうだな、と直感しました。

「やりたいことを思いきりやれて、最高の人生だった!」と満足して人生を終えたい。

何より、明日が人生最後の日になる可能性だってある。

それならば、今やりたいことに挑戦した方がいいだろう。

僕はそう考えたのです。

人生はゲームである

もちろん、起業したからといって、必ずしも上手くいく保証はありません。

でも僕は、「別に上手くいかなくてもいいんじゃないの?」と思っていました。

僕は、国民的RPG「ドラゴンクエスト」が大好きです。

ドラクエの目的は、魔王を倒して世界に平和を取り戻すこと。

仮に、僕が魔王を倒す前に寿命を迎えたとしましょう。

でも、目的達成までの「道中」が最高に楽しかったのなら、それは間違いなく「有意義で幸せな時間だった」と言えるはずです。

逆に、自分に合わない苦痛なゲームを想像してみてください。

プレイすること自体がストレスで、ただエンディングを見るためだけに耐え続ける。

そして魔王を倒した瞬間に、「あぁ、やっとこの苦しみから解放された…」と安堵する。

仮にクリアしたとしても、それまでの時間は「有意義で幸せだった」と言えるでしょうか?

上手くいかなくても成功

人生も、ゲームと同じです。

僕にとって、向いていない会社員を無理に続けることは、「定年退職する日が一番幸せ」ということになってしまいます。

そんな人生、あまりにも苦痛すぎますよね^^;

苦痛に耐えて迎えるエンディングよりも、たとえクリアできなくても、道中をワクワクしながら進める人生の方が、僕にとっては遥かに価値がある。

起業して、事業が軌道に乗れば「大成功」。

たとえ上手くいかなかったとしても、それは「失敗」ではなく、自分らしく生きた証としての「成功」。

これぞまさに、「この世には『良い』と『より良い』しかない」という、僕の人生観です 笑

大成功を目指してワクワクしながら進んでいること自体が、すでに成功と言えます。

もちろん、価値観は人それぞれなので、安定的な人生を選ぶ人もいるでしょう。

自分で納得して選んだ人生ならば、それもまた正解なのです。

僕は単純に、難しかったとしても、楽しいゲームをプレイし続けたいと思いました。

自分のやりたいことに挑戦し続けることが、僕にとっての理想の人生であると気づいたのです。

だから僕は、起業することに決めました。

彼女からの応援の言葉

会社員時代、僕には結婚を考えていた彼女がいました。

会社から自宅へ帰る途中で、僕は彼女に電話をかけました。

あのときの光景は、今でも鮮明に覚えています。

横浜銀行の横で、iPhone4sを手に握っていました。

「会社を辞めて起業するから、経済的には苦労をかけるかもしれない」

すると彼女はこう言いました。

「全然良いよ!むしろ、あなたは経営者の方が絶対に向いているよ!」

それから間もなくして、僕は会社を退職し、起業しました。

そして、起業一年目の秋に、彼女と結婚。

今もずっと僕の隣にいてくれます。

13年目に想うこと

あれから13年。

紆余曲折ありながらも、何とかここまで生きてこれました 笑

起業当初は個人事業主でしたが、2018年には株式会社を立ち上げました。

経営者といっても、僕は都内のタワーマンションに住んでいるわけでも、ブランド物に身を包んでいるわけでも、高級車に乗っているわけでもありません。

神奈川県の庶民的なマンションに住み、ユニクロで買った服を着て、妻と一緒に自転車をこいでスーパーの買い出しに行く。

世間の人が想像する経営者像とはかけ離れていると思いますが、僕と妻は穏やかな毎日に幸せを感じています^^

正直に言えば、会社を立ち上げたばかりの頃は、「代表取締役社長」という響きに少し酔っていました 笑

若さ故に見栄を張り、良い服にたくさんのお金を使っていた時期もあります。

しかし、気づいたのです。

肩書きそのものが価値を生むわけではなく、高価な服も時とともに色褪せる消耗品に過ぎないということに。

真に価値があるのは、最愛の妻と歩む何気ない日常の豊かさであり、事業を通じた社会への貢献です。

虚飾を捨てた今は、「教育の力でより良い社会を実現する」という理想を掲げ、自宅の一室でコツコツと仕事をしています。

活動を続ける中で、理念を共有できる心強い仕事仲間ができました。

僕の想いに深く共感してくれる、クライアントさんたちにも恵まれました。

だからこそ、僕は胸を張って言えます。

今の時点でもう、僕の人生は「大成功」であると。

僕の心に芽生えた新たな想い

起業当初は、「自分のやりたいことをやる」という一心で突き進んできました。

しかし、30歳を過ぎた頃、僕の中に新たな想いが芽生え始めました。

人生最期の瞬間に、「これだけのものを世の中に残し、次の世代の役に立てた」と心から思いたい。

富も名声も、手にした物質的なものは天国へは持っていけません。

だからこそ、形のない価値をひとつでも多く、この社会に遺したいのです。

多くを得るよりも、多くを与える人生を送る。

これが、僕にとっての「人生の美学」と言えます。

こうして今、言葉を紡いでいるのも、僕の想いを未来へ残すための大切な手段です。

この言葉が誰かの胸に響き、何かのきっかけに繋げれば、これほど嬉しいことはありません。

人生というゲームの「道中」を思いきり楽しみながら、自分が歩いたあとに、何か少しでも良い足跡を残していく。

もし、最期にそう振り返ることができたなら、僕の人生は「大成功」を超えた、「大大大成功」だったと言えるはずです。

今はそんな想いを胸に、日々事業に向き合っています。

まとめ

もし今、何かに迷っているのなら、「人生最後の日」を静かに思い描いてみてください。

その瞬間、あなたはどうありたいですか?

心に浮かぶ景色が、今のあなたが踏み出す一歩を教えてくれるかもしれません。