僕は、「人に期待をせず、人の期待に応えない」という人生観で生きています。
学びと経験を重ね、自分の頭で考え抜いた結果、それが最も社会に良い影響を与え、人生の幸福度を高める生き方だと気付いたからです。
この生き方を意識してから、人間関係は驚くほど良好になり、精神的にも安定し、事業も軌道に乗りました。
僕の妻、尊敬している恩師、仲の良い仕事仲間、相性の合うクライアントさんは、みんなこの考え方で生きています。
逆に、「人に期待をして、人の期待に応える」という生き方で上手くいっている人を、僕は一人も見たことがありません。
実際、妻は昔、親の期待に応えようと無理をし続け、精神的に病んでいた時期がありました^^;
そこで今回は、「人に期待をせず、人の期待にも応えない」という、人生の質を高める生き方についてお話しします。
期待とは何か?

愛犬ムース
今日も賢くなるぞ。
犬のボクにもわかるように説明してくれ。

ユウキ
まず、期待とは自分の欲望のことだよ。
・自分の思い通りに動いてくれるだろう
・自分の気持ちに応えてくれるだろう
・自分に優しく接してくれるだろう
なぜ、人に期待をせず、人の期待に応えない方が良いのか?

愛犬ムース
どうして人に期待をしたり、期待に応えない方が良いの?

ユウキ
簡単に言えば、人間関係が良好になり、生きやすくなるんだ。
「人に期待をしない」「人の期待に応えない」の2つに分けて説明するね。
人に期待をしない方が良い理由
人に期待をすると、「怒り」「悲しみ」「落胆」「失望」などネガティブな感情が生まれ、人間関係が悪化します。
例えば、僕と妻は、仕事は僕、家事は妻と、役割分担をしています。
仮に妻が朝寝坊をしてしまい、朝食を作れなかったとしましょう。
その場合、僕はこう言います。

ユウキ
いつもありがとう。
今日は俺が朝食を作るから、ゆっくり寝てて。
妻が朝時間通りに起きるとは期待していませんし、妻が料理を作るのが当たり前だとも思っていないからです。
役割分担はしていますが、できないときは僕がやります。
もし僕が妻に期待をした場合、きっとこんな状態になるでしょう。

ユウキ
妻が寝坊して、朝食を作ってくれなかった!
最悪の朝だ!
これは、「僕が楽な朝を迎えられるように、期待通りの動きをしてくれ」という、自分勝手な欲望に溢れています。
自分が勝手に期待をしただけなのに、さも相手が悪いかのように、不満を述べるのです。

愛犬ムース
人に期待をする人間は、マイナスな感情に支配され、マイナスな言葉ばかりが出てくるのか。
そうなると、「この人と一緒にいると嫌な気分になるな…」となって、周りから人が離れていくよね。

ユウキ
うん。
僕は期待をしてくる人間がいたら、できるだけ距離を取るよ 笑
「期待をしている自分が悪いな…」と自覚していたり、「こう動いてほしかったけど仕方ない…」と心に留めておくだけの人はまだ良いです。
問題なのは、期待をしている自分に問題があると自覚せず、「自分の思い通りに動いてもらって当然だ」と期待を押し付ける人です。
例えば、僕が会社員をしていた頃、お酌をしないと怒る先輩がいました。
これは、「お酌をして自分の気分をよくしてほしい」という欲望の表れですね。
人のための行為は自発的にやるものであり、強要された時点で人からの支配になります。
この先輩は、後輩に期待をしている自分に問題があるとは自覚していません。
自分の期待が満たされないため、「怒る」という行為で、周囲の人間を自分の思い通りに動かそうとしているのです。
期待通りの動きをしないと、すぐに怒る先輩だったので、みんないつも気を遣っていました^^;

愛犬ムース
大人なのに、まるで駄々をこねている子どものようだね。

ユウキ
まさにその通りだね。
実は、期待をする人の多くは、自己肯定感が低い傾向があるんだ。
・自分で自分を満たせないから、他者に満たしてもらおうと期待してしまう。
・自分に完璧さを求めるあまり、他者にも完璧であることを期待してしまう。
期待をするほどマイナスな感情が溢れ、人間関係も悪化していくのに、その真実には気づかないのです。
僕は自分にも他者にも、1ミリも期待を抱きません。
自分は人に優しくするけど、人は自分に優しくしてくれないと思って生きています。
極端な例ですが、僕は人に挨拶をしたときも、「挨拶が返ってくる」とは期待をしません。
「挨拶を返す」という行為は、相手が自分に対して時間を使ってくれることだからです。
それにも関わらず「挨拶が返ってきて当たり前」と思うのは、自分勝手な欲望に過ぎません。
だからこそ、「挨拶を返してくれた」という些細な行為に対して、めちゃくちゃ感謝ができるのです。
期待を手放すと、人に感謝することが増え、「ありがとう」という言葉が口からたくさん出てきます。
僕が良好な人間関係を築けているのは、間違いなく人への感謝が溢れているからです。
関連記事:「ありがとう」という言葉は本気で世界を平和にすると思う

愛犬ムース
「人は挨拶を返してくれるはず」「店員さんは笑顔で接客してくれるはず」「先輩は仕事を優しく教えてくれるはず」
こんなふうに、世の中には小さな期待が溢れていますな。

ユウキ
そうだね。
僕は挨拶を返すし、笑顔で接するし、優しく教える。
けれど、同じように他者に期待をするのは欲深いよね。
僕は、人に期待を抱いた瞬間、自分の人格が未熟だと考えます。
人への期待とは、相手から何かを貰おうとする行為だからです。
・自分に優しくしてほしい→優しさを貰おうとする
・自分の気持ちを察してほしい→気遣いを貰おうとする
・自分を認めてほしい→承認を貰おうとする
「与えること」よりも「受け取ること」を優先する人を、テイカーと呼びます。
人に期待ばかりして、期待に応えてもらえないと不機嫌になるような人ですね。
一方で、「受け取ること」よりも「与えること」を優先する人を、ギバーと呼びます。
人に期待をせず、常に世のため人のために行動するような人ですね。
僕はギバーの人間であろうと心がけているので、常に人に何を与えられるかを考えます。
・どうすれば相手が喜ぶか?→喜びを与えようとする
・どうすれば相手が笑顔になれるか?→温かさを与えようとする
・どうすれば相手が成長できるか?→気づきを与えようとする
期待を手放し、周りに与えようとする人が増えれば、社会は今よりもずっと豊かになると思っています。
人の期待に応えない方が良い理由
僕は人に期待をしませんが、中には僕に期待をしてくる人もいます。
はっきり言いますが、僕はその人たちの期待には応えません 笑
なぜなら、人の期待に応えると、自分の人生を生きられないからです。
よくあるのが、子どもが親の期待に応えようとするパターンです。

親
有名大学に入って、大手企業に就職してほしい!
もしも子どもが、歌手になる夢を持っていたとしましょう。
親の期待に応える場合、夢を諦め、大手企業に就職することになります。
でもそれは、 自分の人生ではなく、親の人生を生きているだけですよね?
僕からしてみると、その人生は有益ではありません。
他にもよくあるのは、部下が上司の期待に応えようとするパターンです。

上司
君の活躍に期待しているよ。
仕事の本質は、 上司の期待に応えることではなく、お客さんに価値を提供し、幸せにすることです。
お客さんを幸せにしようと良い仕事をした結果、たまたま上司の期待に応えることはあるかもしれません。
でも、「上司の期待に応えるために努力する」というのは、仕事の目的が入れ替わっています。
そうなると、仕事は社会貢献ではなく、評価されるための作業になってしまうのです。

愛犬ムース
期待に応えようとする人の多くは、他者からの評価を気にする傾向があるよね。

ユウキ
やはり根本にあるのは、自己肯定感の低さだろうね。
自分で自分を認められないから、他者からの評価で安心を得ようとするんだ。
・他者から認められないと不安になる
・期待に応えられないと自分を責める
・人に嫌われないように行動し始める
僕はそんな人たちに問いたいです。
「あなた一生、人の期待に応え続ける人生を送るのですか?」
それはつまり、他者に人生のハンドルを握られている状態。
人の機嫌や顔色を伺い続ける、自由のない人生です。
僕は、他者からの評価や、他者から認められるかどうかなんて、心底どうでも良いと思っています。
自分の良さは誰よりも僕自身がわかっていますし、自分で自分を客観的に評価できるからです。
もしも「あなたは期待外れだった」と言われても、「この人は他者に期待を押し付ける未熟な人間なんだ」としか思いません。
(もちろん、心の中で思うだけで、口には出さないです 笑)
「自分をどう評価するのか?」「自分を認めてくれるのか?」というのは他者の指標に過ぎません。
他者の尺度で生きている限り、一生、自分の人生のハンドルを握れないのです。

愛犬ムース
でもさ、期待に応えられなければ、人から嫌われるよね?

ユウキ
そもそも、「人から嫌われたくない」という考え方が有益ではないよ。
「人から嫌われても良い」という考え方を持った方が有益なんだ。
多分、僕とこれまで関わった人の中で、僕のことを嫌いな人は大勢います。
特に、僕は人の期待に応えようとしないので、期待を押し付けてくる人からは嫌われやすいです。
振り返ってみれば、テイカー気質の人からはことごとく嫌われてきました 笑
でも、僕からしてみると、嫌ってくれた方が好都合なんです。
期待を押し付けてくる人とは、言い換えれば、自分の欲望を他者に満たしてもらおうとする、自分勝手な人のこと。
そんな人とは関わりたくないので、僕を嫌って距離を置いてもらった方がありがたいのです。
おそらくこの記事を読んでいる人の中にも、僕の生き方には共感できず、嫌いになる人もいると思います。
共感できない人にはどんどん離れてもらいたいので、まったく問題ありません。
「人に期待をせず、人の期待に応えない」という生き方を実現している人や、目指そうとする人だけが残ってくれれば、それで良いのです。
僕はよく人生観や価値観を発信していますが、それはある意味では嫌われるために発信しているとも言えます 笑

愛犬ムース
期待に応えないのが有益な人生であることはわかったよ。
でも、お客さんの期待には応える必要はあるよね?

ユウキ
上司の例と同じで、結果的にお客さんの期待に応えることはある。
でも、お客さんの期待に応えようと努力するのは適切ではないよ。
ビジネスの本質とは、「お客さんの期待に応えること」ではなく、「お客さんを理想の未来へ導くこと」です。
例えば、僕はWebマーケティングのコンサルティングを提供しています。
クライアントさんを理想の未来へ導くためには、自分の頭で考え、自分で行動するという、主体性が必要不可欠です。
だから僕は、クライアントさんが主体となるよう、下記の流れでサポートしています。
まずは必要なやり方を伝え、クライアントさんに行動してもらう。
わからないことや相談したいことがあれば、その都度連絡をもらう。
添削の際には、答えを教えるのではなく、改善点を伝える。
クライアントさんに考えてもらい、自分で答えに辿り着けるように導く。
関連記事:「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」という僕の価値観
クライアントさんの中には、「私は指示が欲しいので、ユウキさんから積極的に連絡をしていただき、手取り足取り教えてください!」と期待をする人もいるかもしれません。
厳しい言い方をしますが、僕はその期待には応えません。
もしも期待に応え、1から10までをすべて先回りして教えてしまうと、「自分が行動しないでも、この人は全て丁寧に教えてくれる」と、主体性を削いでしまう可能性があるからです。
それは僕を頼っているのではなく、僕に依存している状態と言えます。
仮に結果が出たとしても、主体性が削がれているので、コンサルティング終了後は結果を維持できません。
その状態は、クライアントさんにとって理想の未来とは言えないでしょう。
期待に応えるのではなく、理想の未来へと導くこと。
それこそが、ビジネスの本質なのです。
様々なパターンで確認してみる

愛犬ムース
「人に期待をせず、人の期待に応えない」
なかなか有益な生き方ですな。

ユウキ
「期待をすること」と「期待に応えること」を、次の3つのパターンで見てみよう!
・親と子ども
・彼氏と彼女
・コンサルタントとクライアント
親と子ども
| 親 | 子ども | |
|---|---|---|
| 期待をする | 老後の面倒を見てもらおうと期待する | 成人を過ぎても養ってもらおうと期待する |
| 期待に応える | 期待に応え、成人を過ぎても養おうとする | 期待に応え、老後の面倒を見ようとする |
よくあるのが、親が子どもに老後の面倒を見てもらおうと期待するパターンです。
親は自分の意思で子どもを産んだので、子どもが成人するまでは養育の義務があります。
しかし、子どもは親の面倒を見る義務はありません。
僕は自分のできる範囲で親を助けるつもりですが、それは親が尊敬できる人たちだからです。
愛情を持って育ててくれましたし、僕の生き方や価値観を尊重してくれました。
もしも、「ここまで育てたんだから、老後の面倒を見るのが当たり前だからね!」と期待を押し付けてくるの親であれば、距離を置きます。
親孝行は自発的にやる行為であり、強要されるものではないからです。
一方で、子どもが成人してから親に養ってもらおうと期待するパターンもあります。
養育の義務は果たしているので、成人を過ぎたら養う必要はありません。
当然、親子の関係によっては助け合うこともあります。
しかし、義務として押し付けられるものではないということです。
妻はずっと親から過剰な期待を押し付けられており、一時期、「わたしは何のために生まれてきたんだろう…」と精神を病みました。
僕は妻に、「もう親の期待には応えなくて良い。これから先は、自分の人生を生きてほしい」と伝え、ようやく自立する決心をつけました。
今は親と適度な距離を保ち、人の期待には応えない人生を歩んでいます。
彼氏と彼女
| 彼氏 | 彼女 | |
|---|---|---|
| 期待をする | 清楚系の女性になってもらおうと期待する | お金持ちの男性になってほしいと期待をする |
| 期待に応える | 期待に応え、お金持ちの男性になろうとする | 期待に応え、清楚系の女性になろうとする |
清楚系の女性になってほしいなら、最初から清楚系の女性と付き合えば良いです。
「彼に好かれたくて…」と期待に応えようとする女性もいます。
そうなると、一生彼氏の期待に応え続けることになります。
自分の人生を彼氏がコントロールすることになるので、心が疲れてしまうでしょうね。
ありのままの自分を愛してくれる男性と付き合う方が、幸せになれる可能性は高いです。
また、「お金持ちの男性になってほしい」と期待をする人もいます。
他者の人生はコントールできないので、自分自身でお金持ちを目指した方が有益です。
どうしてもお金持ちの男性と付き合いたいなら、お金持ちの男性から言い寄られるぐらい魅力的な自分になること。
その上で、最初からお金持ちの男性と付き合えば良いです。
彼氏も、期待に応えられずに苦しむならば、別れて他の女性と付き合った方が幸せでしょう。
よくある「初デートで◯◯はアリか?」「プレゼントで◯◯はアリか?」という話。
僕は、相手が選んでくれた初デートの場所がコンビニでも、もらったプレゼントがダイソーのイヤホンでも喜びます 笑
好きな人と一緒なら何をしていても楽しいですし、何をもらっても嬉しいからです。
デートの場所やプレゼントを選んでくれたという行為自体が贈り物なので、ありがたいと感じます。
相手が選んでくれたにも関わらず、「◯◯が良かった…」と不満を感じるのは期待の表れですね。
コンサルタントとクライアント
| コンサルタント | クライアント | |
|---|---|---|
| 期待をする | 行動してくれるだろうと期待する | 自分の人生を変えてくれるだろうと期待する |
| 期待に応える | 期待に応え、相手の人生を変えようとする | 期待に応え、行動しようとする |
よくあるのが、コンサルタントが「クライアントが行動してくれるだろう」と期待してしまうケースです。
僕はBtoB(対事業者)がメインなので、行動力や継続力のある方が圧倒的に多いですが、全体で見ると稀だと思います。
だから、行動してくれるだろうと期待するのではなく、行動できるようにサポートすることが大切です。
クライアントも、コンサルタントの期待に応えて行動する必要はありません。
重要なのは、自分が決めた目標を達成のために行動することです。
期待に応えるための行動とは、「認められるために努力しよう!」という、承認欲求に基づいています。
他者評価が基準で、認められなければ意味がなくなるので、有益な生き方ではありません。
そもそも、僕は自分に期待を抱いてくるようなコンサルタントとは関わりません 笑
一方で大きな問題は、クライアントがコンサルタントに期待を抱く場合です。
僕は主体性のある方としか関わらないので、期待を抱く人はほとんどいません。
しかし、世の中には「私の人生を変えてくれるだろう」「相手から連絡をくれるだろう」「言わなくてもやってくれるだろう」と期待を抱くクライアントもいます。
こうした期待にコンサルタントが応えてしまうと、クライアントの主体性が削がれ、成長も止まり、目標達成の可能性が著しく下がります。
コンサルタントの仕事は、クライアントの期待に応えることではなく、クライアントを理想の未来へ導くことです。
そのため、クライアントの期待には応えずに、「コンサルティングとは、あなたが主体です。あなたが行動を起こし、あなたが自分で人生を変える必要があります。私ができるのは、そのサポートをすることです」と明確に伝え、理想の未来へと導く必要があります。
結果として期待に応えることはあるかもしれませんが、期待に応えようと努力するのは適切ではありません。
自分の頭で考えることが大切である

愛犬ムース
有益で合理的な生き方だと思うけど、この生き方をしている人ってほとんどいないよね?

ユウキ
僕の周りには多いけど、世間から見たら少数派だろうね。
世の中の大半の人は、何も考えないで感情のまま生きているから 笑
僕は20代の頃、ブログ集客のコンサルティングを受けたことがあります。
自分で調べ、行動し、質問や相談があれば、すべて僕からコンサルタントの方へと連絡していました。
コンサルティングを上手く活用できるかどうかは、すべて僕自身の問題だからです。
しかし、同時期にコンサルティングを受けていたクライアントさんの中には、「◯◯について詳しく教えてほしかったです…」「◯◯さんから積極的に連絡がほしかったです…」と不満を述べる人がいました。
もっと言うと、本来は自分でやる必要のある仕事を「◯◯をやっておいてください!」と丸投げしたり、依頼もしていないのに「◯◯の添削は終わっていますよね?」と連絡する人までいたそうです。
僕はそれを聞いて疑問でした。
・詳しく知りたいのなら、どうして自分から質問しないのだろう?
・なぜ、コンサルタント側から連絡が来ると思っているのだろう?
・自分の仕事を、どうして人に丸投げしているのだろう?
・なぜ、人にやってもらって当たり前だと思っているのだろう?
「◯◯について教えます」「週に1回は私から連絡をします」「◯◯は私が代行します」「依頼がなくても勝手に添削します」という契約を交わしていたなら話は別です。
少なくとも、僕はコンサルタントとそんな契約は交わしていませんでした。
であれば、「相手が教えてくれる」「相手から連絡を来れる」「相手がやってくれる」「相手から動いてくれる」と考えるのは、ただの欲望です。
厳しい言い方をしますが、他者に期待を抱いている時点で、良い結果は得られません。
実際、僕の周りで結果を出している人たちも、主体性を持った人しかいないです。
理性的に考えればわかることですが、世の中には感情で物事を捉えてしまう人がいます。
そうなると物事の本質を見失い、「相手が自分の期待に応えてくれなかった。だから腹が立つ!」と、本質からズレた結論に行き着いてしまうのです。
僕は、どうせだったら有意義な人生を送りたいと思っているので、どんな思考を持てば世の中が豊かになり、どういう生き方が有益であるかを徹底的に考えます。

愛犬ムース
人に期待をして、人の期待に応えようとする人は、どんな考え方をすれば良いのかね?

ユウキ
特に大切なのは、次の2点だね。
・問題は自分の内側にあると考える
・課題の分離を行う
問題は自分の内側にあると考える
人に期待をしてしまう場合に、有効な考え方です。
「問題が自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である」
7つの習慣の著書「スティーブン・R・コヴィー」の言葉であり、僕の人生の指針です。
例えば、期待を裏切られて、ネガティブな感情が湧いてきたとしましょう。
・なぜ気持ちをわかってくれないんだ!
・なぜ優しい言葉をかけてくれないんだ!
・なぜ言うことを聞いてくれないんだ!
・なぜこんな簡単なこともできないんだ!
問題が自分の外にあると考える人は、相手に責任があると考え、相手を変えようとします。
・気持ちをわかってくれないあなたが悪いんだ!
・優しい言葉をかけてくれないあなたが悪いんだ!
・言うことを聞いてくれないあなたが悪いんだ!
・こんな簡単なこともできないあなたが悪いんだ!
問題が自分の外にあると考えている、その思考こそが問題なんです。
問題は自分の内にあると考えることが、自立した大人の思考です。
・「気持ちをわかってくれる」と期待した自分の思考が問題である。
・「優しい言葉をかけてくれる」と期待した自分の思考が問題である。
・「言うことを聞いてくれる」と期待した自分の思考が問題である。
・「できて当たり前」と期待した自分の思考が問題である。
こんなふうに、「問題は自分の内側にある」と常に意識することで、圧倒的な主体性が身につきます。
課題の分離を行う
人の期待に応えようとする場合に、有効な考え方です。
課題の分離とは、「自分の課題」と「相手の課題」を分けて考えること。
・自分の課題:自分でコントロールできること
・相手の課題:自分でコントロールできないこと
例えば、あなたが誰かの期待に応えられず、相手を怒らせてしまったとします。
このとき、あなたはどう思うでしょうか?

ユウキ
相手の期待に応えられなかった自分が悪い…。
自分のせいで相手を怒らせてしまった…。
もしかしたら、こんなふうに自分を責めてしまうかもしれません。
しかし、課題の分離を行うと、物事の本質が見えてきます。

ユウキ
自分に期待したのは相手の選択だ。
怒るという感情を選んだのも相手の選択だ。
相手の期待も感情も、あなたはコントールできません。
「他者に期待をしないこと」も「寛容さを身につけること」も相手の課題なので、あなたが責任を負う必要はないのです。
こんなふうに自分と他者の課題を分離して考えることで、相手の期待を背負いにくくなります。
僕は、人が失敗しても、上手くできないことがあっても、寛容に受け止めます。
しかし、課題や責任を押し付けようとしてきた場合は、その人物とは距離をとります。
僕が相手の課題や責任を背負ってしまえば、相手は依存し、成長しなくなるからです。
課題の分離で線引きを行うことで、健全な人間関係を築けるのです。
まとめ

愛犬ムース
「人に期待をせず、人の期待に応えない」
これは、主体性を持って生きるための、基本となる考え方ですな!

ユウキ
まさに通りだね。
反対に、「人に期待をして、人の期待に応える」という考え方は、自分の人生を他者に委ねる、依存的な生き方と言えるだろうね。
人間は弱い生き物です。
誰かに期待を押し付けて責任を逃れたいのでしょうし、誰かの期待に応えて良い人間だと思われたいのでしょう。
でも、人に期待をする人は、不満ばかりが口から出てくるので、周りから人が離れていきます。
誰かの期待に応えようとする人は、常に人の顔色を伺っているので、精神をすり減らしてしまいます。
僕から見れば、「人に期待をして、人の期待に応える」という生き方は、自分の人生を生きていません。
僕は「どんな生き方をすれば社会が豊かになるのか?」を突き詰めて考え続けた結果、「人に期待をせず、人の期待に応えない」という人生観に辿り着きました。
この記事を通して、他者に依存せず、自分の人生を生きようとする人が、ひとりでも増えたら嬉しく思います^^




