僕は昔から「三方よし」という考え方を持って、事業に取り組んできました。
三方よしとは、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という、関わる人すべてに利益をもたらす関係性のこと。
いわば、Win-Win-Winの状態ですね。
三方よしとは?
三方よしの起源は、江戸から明治にかけて活躍した近江商人にあります。
近江商人は、「自分や顧客の利益はもちろん、社会に利益をもたらす商売にこそ、真の価値がある」と考えました。
・売り手よし:適正な利益を得ることで、商売を継続できる。
・買い手よし:価値ある商品を手にすることで、喜ばれる。
・世間よし:社会へ貢献することで、健全な循環が生まれる。
例えば、お客さんには喜ばれるけれど、その裏で従業員が疲弊している会社があるとしましょう。
買い手は満足できるかもしれませんが、無理な働き方を強いられている売り手は消耗していきます。
誰かの犠牲の上に成り立つ商売は、必ずどこで歪みが生まれます。
関わる人すべてに利益をもたらす仕組みを作ってこそ、長く続く商売になるのです。
三方よしを実現するために大切な考え方とは?
三方よしの実現に欠かせないのは、ギバーの精神です。
「ギバー」とは、社会全体の豊さを考えて行動できる人のこと。
「世のため人のために尽くす」という、僕が目指している人間としてのあり方ですね。
しかし、ここで邪魔をするのがエゴ(自我)です。
エゴとは、「自分が得をしたい」「自分が満たされたい」などの欲求のこと。
この気持ちが強く、周りに求めてばかりいる人のことを「テイカー」と言います。
テイカーの気質が強くなることで、三方よしは簡単に崩れてしまいます。
社会の利益ではなく、自分の損得や感情を優先した行動をとってしまうからです。
テイカーが増えることで、「与え合い」ではなく、「奪い合い」の構造が生まれます。
僕も恩師から、「エゴを手放した状態こそが利他の本質である」と何度も教わってきました。
そのため、「人に求めるのではなく、自らが人に与える」という姿勢を貫いています。
他者に「優しくしてほしい」と求めるのではなく、自分が他者に優しくする。
自分に対しては、自分が優しく接してあげれば良い。
気を抜くとエゴが顔を出すので、自分の欲求や感情はいったん傍に置きます。
その上で、今の自分の思考や行動が、社会の利益に繋がっているかどうかを考えるように心がけています。
三方よしを国家レベルで考えてみる
三方よしは、ビジネスに限った考え方ではありません。
一人ひとりがギバーの精神を持っていれば、「自分」「他者」「国家」という三者が豊かになるはずです。
しかし、国家レベルになると、三方よしの実現はほぼ不可能だと思います。
人数が増え、規模が大きくなるほど、エゴを手放せない人や、テイカー的な行動を取る人が必ず混じるからです。
どれだけ利他の精神が溢れた国民がいても、「国民からお金を搾り取ろう!」と考える政治家がいれば、国全体は苦しくなります。
どれだけ国民のこと考えている政治家がいても、「国が何とかしてくれる!」という姿勢を持った人がいれば、上手くいきません。
全員が同じ方向を向き、利他的な行動を選び続けることは、理論上は可能でも、現実的には難しいのです。
三方よしを自分のコミュニティで実現する
僕が実現したい理想の世界は、エゴに囚われず、与え合う社会です。
誰かが得をするために、誰かが犠牲になるのではなく、それぞれができる範囲で、自然に与え合える社会。
国家レベルでそれが実現できないのであれば、せめて自分のコミュニティでは実現したいと思っています。
実際、妻、恩師、仕事仲間、クランアントさんなど、僕の周りにいる人たちの多くは、ギバーの精神に溢れています。
人に優しく、寛容であり、社会をより良くしようと目指している人たちです。
僕たちの活動を通じて、「三方よし」という考え方が伝わり、ギバーの精神を持った人が、ほんの少しでも増えていけばいい。
そんな想いで、これからも活動していきたいと思います。
まとめ
三方よしとは、関わる人すべてに利益をもたらす関係性のこと。
その土台になるのがギバーの精神です。
エゴに囚われず、与える選択を重ねることで実現できます。
まずは、身近な人との関わり方から、意識してみると良いですね^^




