同じ出来事でも、人によって捉え方がまったく違うことってありますよね?
その違いを生み出しているのが、「パラダイム」です。
どんなパラダイムを持っているかによって、世界の見え方や物事の捉え方が大きく変わります。
そこで今回は、「パラダイムの重要性」や「パラダイムを書き換える方法」を詳しくまとめました。
パラダイムとは?

パラダイムとは、一言でいえば「ものの見方」のことです。
僕たちは誰もが、「常識」「思い込み」「価値観」というフィルターを通して世界を見ています。
そして、このフィルターが違うからこそ、同じ出来事でも、人によって受け取り方が大きく変わるのです。

たとえば、「販売ページから商品が一つも売れない」という事実があったとします。
この事実に対する解釈は、人によってまったく異なります。
| 自立したパラダイム | 依存したパラダイム |
|---|---|
| これは売り上げを伸ばす絶好のチャンスだ。 もしかしたら、自分の伝え方に何か問題があるのかもしれない。 販売ページの内容を見直してみよう。 | 商品が売れないなんて最悪の状態だ。 自分の伝え方には何も問題はないはず。 上手くいかないのは、顧客の理解力が低いせいに決まっている。 |
この場合、自立したパラダイムを持っている人の方が、上手くいきやすいです。
自分の内側に原因を求めることで、改善が生まれ、結果も変わります。
一方で、依存したパラダイムを持っている人は、上手くいきにくいです。
自分の外側に原因を求めているため、改善ができず、結果も変わりません。

ユウキ
つまり、どんなフィルターで世界を見ているかによって、行動も、結果も、人生の質も変わります。
事実と解釈の違いとは?

古代ローマの哲学者「エピクテトス」は、次のような教えを説いています。
私たちを苦しめているのは、事実そのものではない。
人は解釈によって苦しむのである。
要は、事実そのものではなく、事実の解釈によって、人は苦しみも喜びも感じるということです。
ここで、事実と解釈の違いを整理しておきましょう。
・事実:誰が見ても変わらない出来事
・解釈:その事実に対する捉え方(人によって変わるもの)
たとえば、「販売ページから商品が一つも売れない」というのは、誰が見ても変わらない「事実」です。
一方、「これは売り上げを伸ばす絶好のチャンスだ」「商品が売れないなんて最悪の状態だ」というのは、人によって捉え方が変わる「解釈」です。

ユウキ
つまり、僕たちは「フラットな世界」を見ているのではなく、「フィルターのかかった世界」を見ているのです。
パラダイムシフトで人生が変わる

僕は25歳で起業をしたときから、自分のパラダイムを有益なものへと書き換えることを意識してきました。
なぜなら、どんなパラダイムを持っているかで、ビジネスや人生が上手くいくかどうかが決まるからです。
しかし、多くの人はパラダイムという本質ではなく、もっと表面的なノウハウに目を向けます。
その典型例が「アンガーマネジメント」です。
アンガーマネジメントとは、怒りをコントロールするためのテクニックです。
例.怒りが湧いたら6秒待って、怒りのピークが過ぎ去るのを待つなど。
アンガーマネジメントとは、「出てしまった症状」を抑えるための対症療法に過ぎません。
よく妻とも話をするのですが、僕たちからしてみれば、湧き上がった怒りをコントロールするよりも、怒り自体が湧かないようにする方が、本質的かつ合理的だと思うのです。
たとえば、部下が寝坊をして会社に遅刻してきた場面を想像してみてください。
もしここで激しい怒りが湧くとしたら、その根底には「相手は自分の思い通りに動くべきだ」という歪んだパラダイムが潜んでいます。
「時間通りに来るのが当たり前だ」という期待を相手に押し付け、相手をコントロールしようとするからこそ、怒りが爆発するのです。
しかし、もし最初から「相手は自分の思い通りに動かなくて当然である」というパラダイムで生きていたらどうでしょうか?
想定内の出来事として受け止められるため、そこに負の感情が入り込む余地はなくなります。
誤解のないように言っておくと、遅刻という行為そのものを肯定するわけではありません。
遅刻に対する本質的な課題とは、「どうすれば次からの遅刻を防げるか」という対策を考えることです。
怒って感情を発散したところで時間は戻りませんし、相手との関係性を悪化させます。
であれば、わざわざ怒らずに、部下と一緒に遅刻をしないための改善策を考えた方が、よっぽど合理的です。
その方が自分も相手も疲弊せず、最短距離で問題解決に向かえます。
つまり、「怒りが生まれるパラダイム」を、「怒りが生まれないパラダイム」へと書き換えることが、本質的かつ合理的なアプローチです。

ユウキ
このように、既存のパラダイムが大きく変わることを、「パラダイムシフト」と言います。
パラダイムシフトの例

起業当初の僕は、目標を達成できずに落ち込むことがありました。
その度に、「これは自分を成長させるための良い機会だ」と捉え直していました。
しかし、アンガーマネジメントの例と同じで、落ち込んでから対処するのではなく、落ち込まないようなパラダイムへとシフトさせる方が、本質的かつ合理的だと気づいたのです。
目標を達成できずに落ち込む原因は、「できて当たり前である」という完璧主義の生き方をしているからです。
要は、僕は減点方式で自分を評価していました。
そのため、パラダイムを「できて当たり前である(減点方式のパラダイム)」から、「できなくて当たり前である(加点方式のパラダイム)」へシフトさせました。
すると、目標の3割しか達成できなかったとしても、「3割もできた」と評価できるようになったのです。
パラダイムを書き換えるだけで、「落ち込む」という負の感情に支配されることがなくなりました。

ユウキ
感情に振り回されなくなると、生きるのが本当に楽になります。
パラダイムをシフトさせる方法

自分のパラダイムをシフトさせるために有効なのが、REBT(論理療法)です。
アメリカの臨床心理学者「アルバート・エリス」が、1955年に提唱した心理療法です。
僕も起業してから、ひたすらREBTを繰り返して、有益なパラダイムへとシフトさせてきました。
やり方は非常にシンプルで、次の5つのステップです。
主観や感情を含めず、事実だけを書き出します。
例.挨拶をしたけど、挨拶が返ってこなかった。
事実に対して、自分がどう解釈したかを書き出します。
例.挨拶を返さないなんて、酷い人間だと思った。
解釈によって、どんな感情や行動が生まれたかを書き出します。
例.腹を立てて、「挨拶を返さないなんて非常識だ」と怒ってしまった。
自分の信念が、本当に有益かどうかを疑います。
例.相手に期待を抱いていることが、問題ではないのか?
より効果的で、有益な信念へと書き換えます。
例.自分は他者のために動くが、他者は自分のために動くとは限らない。
ここでポイントになるのは、自分の周りを変えようとするのではなく、自分の内面を変えることです。
自分の外側にあるものはコントロールができませんが、自分の内面や行動はコントロールができます。
| 変えられること | 変えられないこと |
|---|---|
| 「信念」「価値観」「捉え方」など、自分の内面や行動。 | 「事実」「他者」「環境」など、自分の外側にあるもの。 |
これが、人が生きる上での原理原則(普遍的な法則)です。
僕は原理原則に基づき、自分がコントロールできる領域に、力を注いでいます。
その結果、事業が軌道に乗り、人間関係も良好になり、人生がうまくいくようになりました^^

ユウキ
REBTはパラダイムをシフトさせる上で効果的なので、ぜひ参考にしてみてください!
まとめ

どんなパラダイムを持っているかによって、人生の質が大きく変わります。
どうせだったら、より有益なパラダイムへとシフトさせましょう。
REBTは地味ですが、セルフでも実践できる効果的な方法です。
人生の質を高めるためにも、ぜひ活用してみてください^^




