僕は、人脈を広げて事業を大きくしていくタイプの経営者ではありません。
どちらかと言えば引きこもり体質ですし(笑)、人間関係も「広く浅く」ではなく、「狭く深く」を好むタイプです。
大勢の人と関わり続けるのはあまり得意ではないので、普段関わる人も、愛妻や愛犬、ごく少数の仕事仲間やクライアントさんくらいです。
そんな僕が、人と関わる上で絶対条件としているのが、「Win-Winの関係を築けるかどうか」です。
どちらか一方、あるいは両方がLoseになると感じた場合、僕はその関係から身を引きます。
かなりドライに聞こえるかもしれません。
しかし、ビジネスをスムーズに成長させ、人生の幸福度を高める上で、この考え方はものすごく重要だと思っています。
人間関係の4つのパターン

まず、人間関係には、大きく分けて4つのパターンがあります。
| パターン | 内容 |
|---|---|
| Win-Win | 自分も相手も得をする関係。 |
| Win-Lose | 自分は得をするが、相手は損をする関係。 |
| Lose-Win | 自分は損をするが、相手は得をする関係。 |
| Lose-Lose | 自分も相手も損をする関係。 |
僕と妻の関係を例に、それぞれのパターンを解説します。
Win-Win:自分も相手も得をする関係。
僕と妻の関係は、まさにWin-Winです。
その理由は、僕が徹底的に妻を優先して生きているからです。
・どうすれば妻が喜ぶのか?
・どうすれば妻が安心できるのか?
・どうすれば妻が心地良く過ごせるのか?
四六時中、妻のことを考えて行動しています。
たとえば、僕が「ステーキ」を食べたくて、妻が「お蕎麦」を食べたいと言った場合、迷わずお蕎麦を食べにいきます。
妻が寝坊をしようと、外出の準備が遅れようと、どんな失敗をしようと怒ることはありません。
極論を言えば、妻はこの世に存在してくれればそれで良いのです。
こういう話をすると、「それって奥さんだけ得をしていない?」「相手に尽くしすぎじゃない?」「なぜこの状態でWin-Winが成立するの?」と思うかもしれません。
しかし、間違いなくWin-Winの関係が成立しています。
それは、妻も僕と全く同じように接してくれるからです。
僕が妻を優先して生きているように、妻も僕を優先して生きてくれています。
昔、事業が上手くいっていなかったときは、僕を責めることは一切せず、「経済的に苦しいようなら、私も外で働くよ」と言ってくれました。
自分の欲を相手にぶつけるようなことはせず、常に相手を思いやって生きているのです。
だからこそ、お互いが満たされ、Win-Winの関係が成り立ちます。
Win-Lose/Lose-Win:片方は得するが、片方は損する関係。
では、僕と妻の関係が「Win-Lose」や「Lose-Win」になるとしたら、どんな状態でしょうか?
たとえば、どちらか一方が相手を優先しているにも関わらず、もう片方が「優先してもらって当然」「与えられて当然」だと思い始めた状態です。
思いやりや感謝や気持ちが薄れ、「これもやって」「あれもやって」と要求ばかりが増えていく。
さらには、「楽をしたいから、もっと稼ぎを増やしてよ」「疲れているんだから、早くご飯を作ってよ」と、自分の利益ばかりを求めるようになる。
関係が成立するように見えても、実際には片方が相手から搾取し、もう片方が消耗している状態です。
一方が与え続け、一方が受け取り続けるだけの関係。
これが、Win-LoseやLose-Winの歪んだ関係です。
Lose-Lose:自分も相手も損をする関係。
最も避けたいのが、Lose-Loseの関係。
わかりやすく言えば、お互いが「もっと優しくしてほしい」「もっと稼いできてほしい」「もっと楽をさせてほしい」と、自分の要求ばかりを相手に求めている状態。
心の中で求めているだけならまだ良いですが、最悪なのが、自分の期待が満たされないと、不満や怒りを相手にぶつけてしまうパターンです。
僕や妻の感覚からすると、相手に求めるのではなく、「自分が優しい人間であれば良い」「自分が稼ぐ力を身に付ければ良い」「自分が相手を喜ばせてあげれば良い」と考えます。
しかし、Lose-Loseの関係では、双方ともに「自分が与えること」より、「相手から受け取ること」を優先してしまうのです。
その結果、お互いが不満を抱え、責め合い、攻撃し合う関係になっていきます。
最終的に、関係そのものが壊れてしまうケースも珍しくありません。
Win-Winの関係を築くために大切な2つのこと

最初にもお伝えした通り、僕は「Win-Winの関係しか築かない」と決めています。
愛妻はもちろん、長く付き合っている仕事仲間やクライアントさんも、全員がWin-Winの関係です。
ただ、口で言うのは簡単ですが、Win-Winの関係を築き、維持するのは意外と難しいもの。
なぜなら、多くの人は無意識のうちに「自分が得をしたい」というWin-Loseの視点で人間関係を見ているからです。
自分がどれだけ「Win-Win」の関係を築こうとしても、世の中の大半の人は「Win-Lose(自分だけが勝ちたい状態)」で立ち向かってくるのです 笑
僕は妻ファーストで生きていますが、そんな状態でもWin-Winが成り立つのは、妻もまた同じように僕ファーストで生きてくれているから。
もし片方だけが与え続け、もう片方が受け取り続けるなら、その関係は崩壊します。
つまり、Win-Winの関係は、ただ相手を優先するだけでも、ただ相手に優しくするだけでも、ただ相手に与えるだけでも、築けないということです。
お互いにWin-Winの意識を持ちながらも、関わる相手や距離感を見極める必要があります。
具体的には、次の2点を意識してください。
・自分自身が、まず相手を「Win」にできる人間になること。
・「Win-Lose」で立ち向かってくる人とは、関係を見直すこと。
自分自身が、まず相手を「Win」にできる人間になること。
大前提として、自分自身が相手を「Win」にできる人間になる必要があります。
見返りを求めず、相手の幸福や成長を追求する姿勢が、すべての土台です。
それはつまり、圧倒的なまでの利他の精神。
基本的に僕は、妻に接するときと全く同じスタンスで、あらゆる人と関わります。
両親、仕事仲間、クライアントさん、店員さん、すれ違う人々まで、誰であろうと相手ファーストです。
正直に白状しますが、20代前半までの僕は、今ほど相手を優先して生きていませんでした。
でも、やっぱりそれだと人生もビジネスも上手くいかないんですよね^^;
そんなあるとき、僕はふと考えました。

ユウキ
僕と妻は学生時代から一緒にいるけど、とにかく夫婦仲が良いな。
倦怠期もなければ、喧嘩もしないし、いつも笑顔が絶えず、夜は手を繋いで寝る。
なぜ、そんな関係が続いているのだろうか?
理由はシンプルで、相手に求めず、相手のWinを優先しているからです。
僕は妻に対して、「もっと◯◯してほしい」と求めることはありません。
妻がいかに心地よく過ごせるかだけを考えています。
妻が幸せであってくれれば、それだけで僕も満たされるのです。
そう気づいたとき、僕は閃きました。

ユウキ
妻に対するこの接し方を、世の中の人全員に行えば良いんだ!
・相手の存在自体を肯定し、良い部分は素直に褒め、感謝を伝える。
・相手の成長に繋がると思えば、嫌われる覚悟を持って改善点も伝える。
・自分が得をするかどうかではなく、まず相手を得させようと生きる。
このスタンスに変えてから、僕のビジネスは一気に軌道に乗り始めました。
相手をWinにすることで圧倒的な信頼が生まれ、自然と人が集まるようになったのです。
「Win-Lose」で立ち向かってくる人とは、関係を見直すこと。
しかし、ここで一つ大きな問題があります。
こちらが相手に得をさせるほど、その善意を当たり前だと勘違いし、「Win-Lose(自分だけが勝ちたい状態)」で搾取しようとする人が一定数現れるということです。
・与えられて当然だと思い、感謝の気持ちが薄い。
・こちらの善意に甘えて、どんどん要求がエスカレートしていく。
・常に自分の都合を優先し、思い通りにならないと不満を口にする。
構造的に、こちらが相手のWinを追求するほど、こうした人を引き寄せやすくなります。
たとえば、僕のコンサルティングは「60分のミーティング」や「無制限のチャットサポート」が基本です。
ただ、クライアントさんに喜んでもらいたい一心で、文章の改善点や集客の戦略をPDFにまとめてプレゼントしたり、ミーティングの終了時刻を過ぎてもサービスで少し延長することがあります。
この善意を「標準仕様」だと勘違いし、感謝が薄れ、要求をエスカレートさせていく人が、一定数いるのです。
かつての僕は、相手をWinにすることを優先しすぎて、こうした関係を抱え込み、心身ともに消耗したことがありました。
では、こうした人が現れたとき、今の僕ならどうするのか?
取引前に気づいた場合は、どんな良い条件を提示されても、その人とは関わりません。
僕も消耗しますし、相手も依存状態から抜け出せず、誰も幸せになれないからです。
もし取引後に気づいた場合は、僕は関係を見直します。
ただし、即座に関係を断つわけではなく、まずは価値観を共有するプロセスを挟みます。
「僕が目指すWin-Winとは何か?」「主体性を持って生きるとはどういう意味か?」という価値観をお伝えするのです。
すると、相手の反応は大きく2つに分かれます。
| 理解を示してくれる | 理解を示してくれない |
|---|---|
| 自分を振り返り、改善しようとする。 | 自分は悪くないと考え、不機嫌になる。 |
理解を示してくれる人とは関係を続けますが、理解を示してくれない人とは根本的な価値観が合わないため、関係を断ちます。
これは冷徹なのではなく、自分自身のエネルギーや、大切なコミュニティを守るために必要な決断です。
全国民がWin-Winの関係を築くことは可能なのか?

理論上は可能です。
全員が「相手を優先する」という利他の精神を持てば、結果的にWin-Winの関係が築け、世界から争いは消えます。
しかし、理論上は可能であっても、実現するのは不可能です。
なぜなら、人間は不完全な生き物だからです。
今回の内容も、読む人によっては「綺麗事だ」としか思わないでしょうし、「自分が得をできればそれで良い」と考える人だっているでしょう。
僕も今でこそ理解ができますが、10代の頃は理解ができなかったと思います。
だからこそ、僕は全員とWin-Winを築こうとは考えていません。
「自分の手が届くコミュニティの中でWin-Winを実現できれば良い」と割り切っているのです。
妻、仕事仲間、クライアントさんなど、身近な人たちと与え合える関係を築く。
幸いなことに、今の僕たちは実現できていて、みんな穏やかに過ごせています。
願わくば、少しずつその輪が広がっていけば、嬉しい限りです。
まとめ

自分自身が、まず相手を「Win」にできる人間になること。
「Win-Lose」で立ち向かってくる人とは、関係を見直すこと。
この2つを意識してもらえると、Win-Winの関係性を築けます。
人生やビジネスが本当に楽になるので、ぜひ意識してもらえると嬉しいです^^




